この記事では、「便宜上」と「都合上」の違いを分かりやすく説明していきます。
「便宜上」とは?
「便宜上」とはそうした方が都合がいいという表現です。
他の言葉やもの条件などでも代用は利くもののそれを使ったほうがわかりやすかったりやりやすいというものを、「便宜上」そう呼ぶと言ったり「便宜上」それを使うという風に表現します。
便宜という言葉自体が目的に対して好都合という意味を持つ言葉であり、それにある観点からという意味の上を足して何かに関して好都合という意味になった言葉が「便宜上」です。
「都合上」とは?
「都合上」とはなんらかの事情や都合によってという表現です。
そうした方が都合がいいからこれを使うという場面でも使われますが、こちらにとってそれを使うのは都合が悪いという場合でも「都合上」という言葉が使われます。
「都合上」も「便宜上」と同じくもとから存在している単語に、ある観点からという意味の上を足してできた言葉です。
都合はなにかの物事に影響がある事情という意味の言葉であり良い事にも悪い事にも使われるので、それに由来する「都合上」もいい事情と悪い事情の両方に使われます。
「便宜上」と「都合上」の違い
「便宜上」と「都合上」の違いを、分かりやすく解説します。
そうした方が都合がいいという場合に使われる言葉が「便宜上」で、なんらかの事情や都合があるという意味の言葉が「都合上」です。
「便宜上」はそうした方がいいという意味でしか使われませんが、「都合上」はそうした方がいいという場合に使われることもあれば、そうするのは都合が悪いという意味で使われることもあります。
まとめ
「便宜上」と「都合上」は使い所もある程度似ていますが、「便宜上」はそうしたほうが都合がいいからという場合だけなのに対し、「都合上」は都合がいいからという場合にも悪いからという場合にも使われるのが大きな違いです。
そのため「便宜上」は「都合上」に言い換えることもできますが、その逆はできない場合もあるので注意が必要でしょう。