この記事では、「不条理」【ふじょうり】と「不道理」【ふどうり】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「不条理」とは?意味
筋道がまったく通らないと思うことを「不条理」【ふじょうり】といいます。
道理に合わないことばかり言ったり、行動する人は周囲とずれていて苛立つといった場面で使われています。
お金がある人間は優位な立場になれて、我侭なことを言っても受け入れられがちです。
学歴がある者は信用できるので、経験など関係なく優先的にいいポジションにつけるといった納得ができない場面はまさに「不条理」に感じるでしょう。
何かと道理に合わない行動は実に理不尽に感じさせ、周囲から見ると大人としてモラルがない人と思ってしまうわけです。
「不道理」とは?意味
人の道に反した行動や言動が目立ち、周囲に迷惑かけても平然としている社会的に常識がない者の行為を「不道理」【ふどうり】といいます。
自分だけが得すればいいと考えたり、邪魔だと感じれば蹴落としてしまうその行為はまさに世間から見れば不道理極まりない行為です。
職場では、テスト問題の答えが滅茶苦茶な回答ばかりで、正確に答えようとしない姿勢に教師は怒る気力も失ってしまうでしょう。
「不条理」と「不道理」の違い
「不条理」と「不道理」の違いを、分かりやすく解説します。
どうも納得できないと感じるほど理解しがたいことを「不条理」と思い、受け入れかねる人の気持ちを表します。
悪いことが起きたとき、その悪い出来事は運命であり、自分に与えられた試練であると無理矢理受け入れるしかないと、納得させる悪い出来事が起きたとき「不条理なんだ」と思いつつ泣き寝入りするしかないのです。
もう一方の「不道理」は不倫したり、人の物を勝手に使っても謝らないなど、道徳がないと感じる行為した者を指すという違いがあります。
「不条理」の例文
・『女性の立場が不条理な時代を生き抜く祖母の話は説得力がある』
・『日本は平等だと言う政治家は多いが、現実は不条理なことだらけだ』
「不道理」の例文
・『不道理な者は滅茶苦茶な行動して周囲をひどく動揺させる』
・『物事の判断がうまくできない不道理な人は、周囲から孤立する』
まとめ
どちらも人としてひどいと感じる行為を表すときに使われている言葉ですが、少し意味に違いがありますので、自分なりに、どの場面で使えばいいかよく考えてから使ってみるといいでしょう。