この記事では、「警護」【けいご】と「護衛」【ごえい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「警護」とは?意味
政治家や国を代表する者など重要人物の周囲につき、命を狙おうとする者から身を挺して守る人を「警護」【けいご】といいます。
著名人、総理大臣、大統領など多くの人の前に出る人物が銃で撃たれたり、物を投げつけられる、殴られるなどしないよう1人につき数人のSPが前後左右について守ることが仕事です。
SPになるには拳銃射撃上級の腕を持ち、剣道は三段以上であることがこの仕事に就ける条件になります。
また、173cm以上の身長が必要で、警察官として働いている者がなれるという規則があるわけです。
さらに、様々な競争で勝ち続けるなど3カ月の厳しい訓練を経て、優秀な成績を出した警察官がSPとしての仕事ができようになります。
「護衛」とは?意味
要人や貴人にずっと付き添って身体を守る仕事をする人を「護衛」【ごえい】と呼びます。
皇宮護衛官や護衛艦、ボディーガードなどが当てはまり、責任重大な仕事を任せられるのです。
皇宮護衛官になるには皇宮警察本部に入り、天皇・皇后陛下、皇族の周囲につき、一緒に歩いて危険から身を守る国家公務員になります。
ボディーガードは社長や会長など会社を代表する人物について移動するとき、一緒に行動するわけです。
他にも大物歌手や俳優、スポーツ選手が空港から車に行くまで「護衛」するときも活躍しています。
「警護」と「護衛」の違い
ここでは、「警護」と「護衛」の違いを、分かりやすく解説します。
重要人物が海外に行くとき一緒に同伴して、危険から命を守るために行動するのが「警護」といいます。
いきなり飛び出してきそうな人から襲われないように行動したり、安全な場所を確保して重要人物を移動させ、銃を持っている者から取り上げて地面に犯人を倒して捕らえます。
もう一方の「護衛」は、ストーカー被害に苦しむ民間人や、天皇、大物歌手が一般道路を歩くとき周囲について守るのが仕事です。
主に、襲われたり、命を狙われないよう人を守り、行くべき先に誘導して送り届けるのが重要な役目になります。
まとめ
どちらも人を守ることに徹した仕事をする人が行うものですが、依頼者が違ったり、その役目を担うにはある条件を満たした者だけがなれるといった違いがあると覚えておくといいでしょう。