この記事では、「空前絶後」【くうぜんぜつご】と「前人未到」【ぜんじんみとう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「空前絶後」とは?意味
過去や未来においても起こらないと思う出来事が起きたことを「空前絶後」【くうぜんぜつご】といいます。
前例がないほど人々が驚愕する出来事が起きたとき人は絶句するほど驚いたり、腰を抜かすのです。
今後もこのような出来事は起きないと思うほど稀な出来事はかなり周囲を動揺させますが、人々が喜ぶ出来事が起きることが多く、いい結果を表す際に使います。
「前人未到」とは?意味
今まで誰も出したことがないほど優れた記録を打ち出すことを「前人未到」【ぜんじんみとう】といいます。
日本から一人で船を漕いでアフリカの人がまだ足を踏み入れていない島に到達したとか、100メートルを7秒台で走ったなど、新しい記録を打ち出したその偉業を褒め称えるときに使う言葉です。
このように、その分野で驚くほどの結果を出したことを「前人未到」と言います。
「空前絶後」と「前人未到」の違い
「空前絶後」と「前人未到」の違いを、分かりやすく解説します。
先にもこのような出来事は起きないと思う出来事が起きた状況を「空前絶後」といいます。
成績が悪い子供が有名私立に受かったとか、懸賞で海外旅行が当たったなど、もうこれきりだろうと思う出来事が起きたときに使う言葉です。
もう一方の「前人未到」は新しい記録を出したり、驚くような偉業してみせたとき使うといったところが違います。
「空前絶後」の例文
・『巷で空前絶後と人々が驚愕する大きな絵画を目にして、腰を抜かす』
・『1億円が当たるという空前絶後の出来事が起きて、家族が歓喜に沸く』
「前人未到」の例文
・『国内で前人未到の結果を出した選手に賞金が送られた』
・『人類が南極大陸に住む提案は前人未到の計画であった』
まとめ
どちらも似ている言葉ですが、意味に違いがありますので、自分なりに使い方に工夫して使い分けてみるといいでしょう。