この記事では、「親切心」【しんせつしん】と「老婆心」【ろうばしん】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「親切心」とは?意味
悪いことに巻き込まれたり、騙されないように考えたとき、相手を思って忠告してあげることを「親切心」【しんせつしん】といいます。
善意の気持ちを持って親しい人や、愛する者に対して心を込めて注意したり、アドバイスするわけです。
その親切はまるで親が愛する子供のことを考えてお世話する行為を指し、思いやりの心を持って助けたり、一緒に行動することも「親切心」の表れになります。
このように、「親切心」を持つことで普通なら大変だと感じてやらないことも苦労と感じず、面倒でもやれるようになるのです。
「老婆心」とは?意味
年寄りが余計なお世話と思わせるほどお節介なことして、迷惑だと感じさせることを「老婆心」【ろうばしん】といいます。
相手のことを思って忠告したり、お世話するというよりも、自分勝手に世話して嫌がられてしまうのです。
元々は、お年寄りがよく見せるお節介が迷惑だと感じるほどしつこく人に付きまとって世話する人の行為を揶揄するとき使います。
「老婆心」を持つ人は世話好きで、見て見ぬふりができない人に、自分が世話することで満足したいと思うところがあるのです。
「親切心」と「老婆心」の違い
「親切心」と「老婆心」の違いを、分かりやすく解説します。
相手のことを思って、お腹は空いていないか聞いてから好きな食べ物を作ってあげるというのが「親切心」です。
お腹いっぱいで、食材やお金を渡して、後から好きなものを買って食べられるよう心を込めてお世話します。
もう一方の「老婆心」は、まったく頼んでもいないのに、勝手に料理を作って持ってきても自分が好きではない食材を使っているため食べられないし、味付けも好きではないので、口に合わないところに困ってしまうわけです。
「親切心」の例文
・『親と喧嘩して行き場がない友人を、親切心で家に1週間泊めた』
・『私は親切心で弟に女性を紹介したが、好みではないと断られた』
「老婆心」の例文
・『通りかかった若者の服がだらしないので、老婆心を持って注意した』
・『親戚のことが心配でたまらない私は、老婆心で女性とお見合いさせた』
まとめ
人が見せるお節介がありがたいと思う人もいれば、反対に迷惑に感じる行為になる場合もあります。
相手から嫌われないように、どちらの気持ちで接すればいいかよく考えて行動してみるといいでしょう。