沖縄の希少柑橘類2種、その違いとは?
この記事では、「シークワーサー」と「カーブチー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シークワーサー」とは?
沖縄県の琉球諸島及び台湾が主要生産地。
現在では本州でもその酸味が受け入れられているもの、認知度が上がったのはまだ20年程度だと言えるでしょう。
そして当初はその酸味から「シークワーサー酢」が健康食ブームから人気を博し、現在ではアルコールや飴のフレーバーとして市民権を得たと言っていいでしょう。
その酸味からそのまま食べられる事はほぼありません。
年間3000〜3500トン、沖縄県でしかほぼ生産されていない希少性の高い果実です。
「カーブチー」とは?
沖縄県で収穫されるみかんの種類であり、在来種かつ野生種で人工的な改良は施されていません。
そのために収穫量は極めて少ないと言えるでしょう。
沖縄県外の方は食べた事はおろか、名前も知らないと思われます。
その理由としてはやはり収穫量の少なさがネックで年間60トンにしか過ぎないため地産地消で完結。
また野生種ゆえに食べにくいのもその要因の1つとして挙げられるでしょう。
「シークワーサー」と「カーブチー」の違い
「シークワーサー」と「カーブチー」の違いを、分かりやすく解説します。
両者ともに生産はほぼ沖縄県のみですが、その生産量は「シークワーサー」3000トン「カーブチー」60トンと1/50にしか過ぎません。
前者は加工品として全国に出荷されますが、後者は完全に地産地消だと言っていいでしょう。
収穫の量も違えば収穫の時期も違い「シークワーサー」は用途に応じて変わり8〜2月までと収穫時期が極めて長いのが特徴です。
その理由としては1年に3回収穫時期が存在。
そして生食用のものは青切りでなくオレンジ色に熟した状態で収穫されます。
「カーブチー」は10月から11月上旬に青切りで収穫し、その1度限りで終わります。
まとめ
両者ともにミカン科ミカン属の果物ですが、「シークワーサー」は晩夏〜晩冬まで収穫時期が長いのが特徴。
1年に収穫が3回できるのがその理由として挙げられます。
青切りされたものは加工品となりますが、シーズンのラストにはオレンジ色に完熟した状態で収穫。
改めてミカン科に属している事がわかるはずです。
対照的に「カーブチー」は青切りで年1度限りで「シークワーサー」の1/50〜1/60前後の量しか収穫できません。
「シークワーサー」の生食用のものは希少性が高く県外にも出荷されますが、「カーブチー」は完全に地産地消で沖縄県外に出回る事はありません。