この記事では、「米焼酎」と「日本酒」の違いについて紹介します。
米焼酎とは?
米焼酎は、米を原料とする蒸留酒のことをいいます。
焼酎が日本で作られるようになったのは16世紀頃とされ、ラオロンというタイの蒸留酒がルーツと考えられています。
それが現在の沖縄である琉球に伝わり、本州にも伝えられました。
焼酎には米やサツマイモ、大麦、黒糖などを原料とするものがあります。
米を原料とする米焼酎は、熊本県の南部で生産が盛んです。
米焼酎の産地である人吉盆地で生産された米焼酎は、球磨焼酎というブランドで知られています。
人吉盆地は焼酎の貯蔵や発酵に適した気候で、米作りにも向いていることから米焼酎の産地となりました。
日本酒とは?
日本酒とは、米と麹を原料に作られる醸造酒のことをいいます。
日本酒のアルコール度数は22度以下と定められています。
一般的な日本酒は15度程度ですが、近年は飲みやすいようにアルコール度数の低い日本酒も増えました。
日本酒は飲むだけではなく、料理の際の調味料としても使われています。
全国各地で、様々な銘柄の日本酒が作られています。
米焼酎と日本酒の違い
米焼酎と日本酒にはどちらも米が原料に使われていますが、蒸留しているかどうかに違いがあります。
醸造酒を蒸留したものを蒸留酒といい、米焼酎は蒸留酒になります。
日本酒は蒸留していない醸造酒です。
蒸留は液体を熱して蒸発させ、その気体を再び液体にすることで純度を高める工程をいいます。
蒸留することで濃縮されるので、日本酒よりも米焼酎の方がアルコール度数は高いです。
また、米焼酎は熟成期間が長い程、旨味が増すとされます。
日本酒は年数が経つと品質が落ち、風味が損なわれることがあるので、熟成させて飲むというお酒ではありません。
まとめ
米焼酎と日本酒の違いは、蒸留しているかどうかにあります。
蒸留しているのが米焼酎で、蒸留していないのが日本酒になります。