この記事では、「平安京」と「平城京」の違いについて紹介します。
平安京とは?
平安京は、794年から1869年まで置かれていた日本の都です。
明治維新によって東京が首都となるまで1000年以上にわたって日本で都であり続けました。
ただし、平清盛によって短い間、福原京に都が移されたことはあります。
平安京は、桓武天皇によって長岡京から遷都が行われました。
中国の長安城を手本にしたといわれています。
都市全体が四角形になっていて、碁盤の目のように街路が設けられました。
中心に朱雀大路が設けられ、朱雀大路から東を左京、西を右京と呼び分けています。
それが現在の京都市街地の土台となっています。
平安京は、現在の京都市の一部の地域に該当します。
平城京とは?
平城京は奈良時代に置かれていた日本の都です。
藤原京から平城京に遷都したのは710年で、平城京は政治の中心地となります。
740年に平城京から遷都して恭仁京に都が移り、744年に恭仁京から難波京へ遷都します。
そして、翌年の745年には再び平城京に都が戻りました。
それから784年に桓武天皇によって長岡京に遷都が行われます。
平城京は、現在の奈良県奈良市および大和郡山市に該当します。
中国の長安城を模倣したといわれています。
平安京と平城京の違い
平安京も平城京も日本に置かれていた都で、中国の長安城を真似て造られたのは共通しています。
時代が古いのは平城京で、遷都したのは710年です。
平安京は794年に遷都が行われました。
また、平城京が都として機能したのは数十年程で、その間に恭仁京や難波京に都が移ったこともあります。
それに対して平安京は、1000年以上にわたって日本の都であり続けました。
まとめ
どちらも日本に置かれていた都ですが、時代が古いのは平城京です。
平城京から長岡京を経て、平安京への遷都が行われました。
平城京は数十年ほどですが、平安京は1000年以上続いています。