この記事では、「包括」と「包含」の違いを分かりやすく説明していきます。
「包括(ほうかつ)」とは?
「包括」とは、「全体を一括りにしてまとめること」を意味する言葉です。
「包」は「包(つつ)む」とも書くように、「くるむ」などの意味を表す漢字になります。
「括」は「括(くく)る」とも書くように、「まとめる」や「くびる」などの意味を表す漢字になります。
したがって、「包括」は読んで字のごとく「散在するものをひとまとめに包んで、括ること」を表した言葉と言えます。
「包含(ほうがん)」とは?
「包含」とは、「包み込み、中に含んでいること」を意味する言葉です。
「含」は「含(ふく)める」とも書くように、「包み持つ」や「あわせ持つ」などの意味を表す漢字になります。
したがって、「包含」は「1つのモノの中に、複数のモノが包まれ内に含まれていること」を表した言葉と言えます。
「包括」と「包含」の違い
「包括」は「散在するものを1つにまとめること」という意味を指す言葉です。
それに対して、「包含」は「1つモノの中に、複数のモノが含まれていること」という意味を指す言葉です。
「包括」の例文
・『この議題は財政問題だけでなく、少子化問題や老後問題などあらゆる課題を包括した内容だった』
・『彼の提案は多くの顧客から寄せられた要望を包括させた画期的なアイデアだった』
・『近年、男女に包括されない性的マイノリティの人々はLGBTQとされている』
「包含」の例文
・『晩婚化は単なる価値観の変移だけではなく、経済背景などの諸問題が包含されていることがうかがえる』
・『人類も地球という1つの括りの中に包含されている1つの要素である』
・『この作品は作者のこれまでの経験を包含させた集大成と言える』
まとめ
・「包括(ほうかつ)」とは、「全体を一括りにしてまとめること」を意味する言葉です。
・「包含(ほうがん)」とは、「包み込み、中に含んでいること」を意味する言葉です。