目指す大学に経済学部がない!?
この記事では、「経済学部」と「法学部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「経済学部」とは?
理論経済学と応用経済学を中心にマルクス経済学など過去の思想や歴史を学びます。
この3つを基軸にした学部だと言っていいでしょう。
選択履修科目として商業学や経営学に関する科目も選べる大学も多いと思います。
しかし受験人口の増大やかつての経済学が古いものと捉えられはじめた70年代後半からは商学科や経営学科は分離独立して新学部になった大学も多く見受けられました。
「法学部」とは?
4年制大学ではもっともポピュラーであり、法学部がない大学は珍しいと言えるでしょう。
法律の理論・体系・適用を中心に学んでいきますが、実践に関しては難しく大学院を経るのが現実的だと言えるはずです。
それ故に法学部には“卒業論文”が存在しません。
量的調査や批判的検討などから基づいた研究手法が他の学部の様には行えないため、一定水準を満たした研究論文を生み出すのは困難だからです。
「経済学部」と「法学部」の違い
「経済学部」と「法学部」の違いを、分かりやすく解説します。
大学におけるこの2つの学部の違いとしては、その需要度が大きく違うと思われます。
経済学部は既に入試氷河期時代の80年代末から90年代初頭には無用の長物化した理論的な学部として認識されつつありました。
それも手伝ってか商学部や経営学部といった実践理論学をより重視した学部に人気が集まっていく事になりました。
また政治・政策と紐付けして学ぶ必要性もあるため、「早稲田大学」や「明治大学」の様に政治経済学部として存在しているところも多く見受けられるでしょう。
法学部は法律学の理論・体系を学んでいく学部であり、ほとんどの4年制大学で存在している学部になります。
深度を得るには大学院を経る必要があり、その導入部分に該当。
間口の部分を学ぶために4年間が存在すると言っていいでしょう。
卒業論文がないのもそれ故にと言えます。
まとめ
経済学部は学問の多様化、新態化に伴い経営学や商学に特化した学部を設けている大学も多いと言えるでしょう。
また政策、国際関係を踏まえて古くから政治経済学部として存在する大学も多く、全ての4年制大学にある学部とは言えないのが現状。
設置されていない大学も相当数あります。
また商学部や経営学部を含めた経済学部と法学部の大きな違いとしては“卒業論文”が無い事も挙げられるでしょう。
これは量的調査や批判的視点からの検討、実践ができないためだと言えます。
それゆえに一定水準の論文を書き上げるのが困難だからです。