この記事では、「目をつむる」【めをつむる】と「目をつぶる」【めをつぶる】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「目をつむる」とは?意味
静かにまぶたを閉じて、自分なりに問題を解決させるためにいろいろ考えるとき「目をつむる」【めをつむる】と言います。
目を閉じることでいかに集中して物事を考える状況にするのです。
「目をつむって瞑想する」と言って、邪念を忘れるため瞼を閉じて一人静かに心を落ち着かせたり、ベッドに横たわって両目を閉じることで深い眠りにつくといった状況を表すときも使われています。
他には思い出したくない出来事が蘇らないように「目をつむる」ことで過去を忘れられるようにするのです。
「目をつぶる」とは?意味
人の失敗や過失を叱るのではなく、容認する気持ちを表すのが「目をつぶる」【めをつぶる】です。
「目をつぶる」とき、頭を下げて自分が失敗したことを伝えてくる部下に対して寛大な気持ちを持ってミスを受け流し、見過ごして執拗以上に責めないという意味があります。
本当なら、人の悪い行いを見たときは注意するべきですが、あえて「それでいい」と認めて許してその場の雰囲気を壊さないようにするわけです。
「目をつむる」と「目をつぶる」の違い
「目をつむる」と「目をつぶる」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも瞼を閉じるといった行為を意味する言葉ですが、「目をつむる」ことで苛立つ気持ちを落ち着かせ、リラックスした状態にしてみたり、眠れない状態であるときは自然に深い眠りにつけるようまぶたを閉じるわけです。
また、目の前にいる人の姿を見ないようにして、自分ひとりで今後について考えたり、目が乾燥するので、まぶたを閉じて改善するために「目をつむる」という行為します。
もう一方の「目をつぶる」は相手がミスしたとき、次に期待しつつその場ではあえて問い詰めず見逃す気持ちを伝えるわけです。
「目をつむる」の例文
・『彼女に振られた私は、目をつむって苛立つ気持ちを抑えた』
・『苛立ちを抑えるため、私はベッドの上に仰向けになって目をつむった』
「目をつぶる」の例文
・『部下が会議で商品の説明ができなかったが、今回は目をつぶることにした』
・『先輩が何度も怒るので注意しようとしたが、年上なので目をつぶるしかない』
まとめ
どちらも人がまぶたを閉じる行為を指しますが、状況に応じてどちらが適した使い方であるか自分なりに考えてから使ってみれば、その状況を正しく伝えられるでしょう。