この記事では、「吐息」と「溜息」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吐息」とは?
「といき」と読み、思わずほっと出る息のことをいいます。
落胆したり、緊張が緩んだ時などに出る息のことです。
「吐息」の使い方
緊張がゆるんで息を出したときなどに、「吐息をもらす」などと、使います。
特に悪い意味はないので、良い意味でも悪い意味でも使います。
「溜息」とは?
「ためいき」と読み、気苦労や失望などから思わず出る大きな吐息のことをいいます。
ほとんどの場合、ネガティブな意味で使われますが、「感嘆の溜息」など、感動したときにいうこともあります。
「溜息」の使い方
悩んだり、苦しんだりしたときに「溜息をつく」などと使います。
また、「溜息しか出ないほどひどい成績」などと、いうこともあります。
「吐息」と「溜息」の違い
どちらも落胆した時などに吐く息なので、同じ意味で使われることが多い言葉です。
「吐息」は少しの息で、「溜息」は溜めてから吐く息なので、「溜息」の方が落胆などの程度が大きくなります。
また、「吐息」は、「キスの吐息」や、「ほっと吐息をもらす」など、いい意味で使われることも多い言葉です。
「溜息」は、いい意味で使われることもありますが、殆どの場合、ネガティブな場面で使われます。
「吐息」の例文
・『落として割れたと思った皿が無事だったので、思わずふぅと吐息がもれた』
・『あの曲は、吐息混じりの声がセクシーだ』
・『彼は青年実業家ですが、経営は青息吐息の状態だそうです』
「溜息」の例文
・『隣の席に座っている男が、一日に何度もはぁーあーと、溜息をつくことが気になります』
・『溜息ばかりついていると、幸せが逃げていくよ』
・『父に将来どうするのかと聞かれて、自分の計画を伝えたら、溜息をつかれました』
まとめ
「吐息」と「溜息」は、どちらも落胆したときや、辛い時、感動したときなどにもれる息のことをいいます。
「溜息」のほうが大きな息を表します。