国の政治は「内政」と「外交」の2つに大別されます。
国の運営にはどちらも欠かせませんが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「内政」と「外交」の違いを解説します。
「内政」とは?
「内政」とは、「国内政治」を意味する言葉です。
「内政」の使い方
国の内側を対象にした政治や行政を指す言葉で、国民福祉や国土の整備など国内に直接関わりのある政治や行政活動全般を指します。
国家運営を考えるとあらゆる政治課題が国民に影響を与える以上すべての政治は「内政」であるともいえますが、一般的には国家が直接的に影響力や実行力を行使できる範囲の政治活動を指して「内政」と表現します。
法律を定めたり行政サービスを提供したりといった国民にとって直接関わりのある政治活動が「内政」です。
「外交」とは?
「外交」とは、「外国との交流や交渉」を意味する言葉です。
「外交」の使い方
自国以外の他国を相手にした国家活動全般を指します。
他国と友好的な関係を築いたり貿易に関して交渉したりなど他国との関わりを持つ活動が「外交」です。
一般的には官僚同士の折衝や政治家同士の話し合いなど直接的な外国との関わりあいの意味で使われますが、親善のための交流や理解を深めてもらうためのPR活動なども「外交」に含まれます。
「内政」と「外交」の違い
国の内側に向けて行う政治が「内政」、他国を対象に国の外側に向けて行う政治が「外交」という違いで区別されます。
国内の農家を保護するために海外からの穀物輸入を制限するなど「内政」と「外交」は密接に関わりあう存在です。
「内政」の例文
・『内政に手腕を発揮する』
・『国内を安定させるため内政に注力する』
「外交」の例文
・『外交で周辺諸国との関係を改善する』
・『世界平和のためには外交が欠かせない』
まとめ
「内政」と「外交」は具体的な活動内容や活動の向かう先は異なりますが対立するものではなく国家を運営する上で欠かせない政治の両輪です。
ニュースでも使われる基礎的な政治用語なのでそれぞれがどのような政治活動を指すのか、言葉の意味を正しく理解しておきましょう。