1980年代に起こった最初のバス釣りとルアーフィッシングの異常なブームは、その後鎮静化しますが、1990年代の再ブームを経て今では、車や料理などと同じような高級な趣味の一つとして定着しています。
そんなバス釣りで若人たちが憧れたのが「ベイトリール」です。
この記事では、「ベイトリール」と「スピニングリール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ベイトリール」とは?
「ベイトリール」とは、特にバス釣りによく使用されるリール(糸を巻いたり緩めたりする装置)の一種です。
特徴的なのは、糸巻き(スプール)部分が回転して、ライン(糸)を巻き取ったり、緩めたりするというところで、それがスムーズに行えるように、リールはロッドの上に付けられて、コントロールがしやすいようになっています。
英語では「bait-casting reel」つまり、餌投げ用のリールという意味ですが、ルアーで使用されることが多いこのリールをなぜ「ベイト」というかに関しては、諸説ありますが、古くはフライによる釣りが主流だったところに餌を使用する方法が生まれ、そのためのリールとして開発されたという説が有力です。
「スピニングリール」とは?
「スピニングリール」とは、最も多くの釣りの現場で見ることができるリールで、初心者から上級者まで多くのユーザーに使用されています。
機構としては、スプールは回転せず、周りにある金属の半円形のパーツによって糸を引っ掛けて巻き取る形になっています。
「ベイトリール」と「スピニングリール」の違い
「ベイトリール」と「スピニングリール」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの釣り用リールは見た目と基本構造に根本的な違いがあります。
まず、見た目ですが、映像や写真をみれば一目瞭然ですが、「スピニングリール」はロッド(釣り竿)の下についていますが、「ベイトリール」は上についています。
そして、機構の大きな違いは、「スピニングリール」ではスプールと呼ばれる糸巻き部分は固定されていて、糸を巻くのはその周りで回転するベールと呼ばれる部分であるのに対して、「ベイトリール」では、スプール部分が回って糸を巻きます。
この機構の違いによって扱い方や適切なルアーのタイプなどが違ってきます。
まとめ
序文で述べたように、バス釣り初心者にとって、当時テレビでも多くの番組で取り上げられていた猛者たちがバスと格闘する場面で映っていたロッドの上に付いた「ベイトリール」はその黒々とした姿も合わせて強烈な印象を与えました。
しかし、実際には「ベイトリール」が上級者向けであるというようなことはありません。
ここまで説明してきたような機構の違いによって、それぞれの釣り方の違いに対応しているだけなのです。