この記事では、「すがりつく」と「しがみつく」の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「すがりつく」とは?意味
愛する人が自分の元から去ってしまうとき、行ってほしくないという気持ちで相手に「すがりつく」という行動を見せます。
例えば、彼氏が彼女の元を去り、浮気相手の女性の所へ行ってしまいそうになるとき、まだ未練がある気持ちのとき「捨てないでほしい」と思うあまり胸に飛び込んだり、腕をつかんで「すがりつく」という行動を見せるのです。
やり直せるならまだやり直して付き合いたいと思う気持ちが強いと分かります。
「しがみつく」とは?意味
高い台の上から落ちそうになったとき、隣にいる人に両手で「しがみつく」という行動して、危険な状況を回避するわけです。
それだけ自分の身に迫った危険な状況に、ひどく慌てふためく気持ちが強く表れていることが分かります。
冬道を歩いていたとき、ツルッと滑ればまったく面識がない人でも転ばないように後ろから腰にしがみついたり、駅の階段を踏み外しそうになればやはり知らない人の腕にしがみついて落ちないようにするその行動を表す言葉です。
「すがりつく」と「しがみつく」の違い
「すがりつく」と「しがみつく」の違いを、分かりやすく解説します。
人が感情的になったとき、愛する人や家族に自分が動揺してしまう気持ちでぶつかっていくさまを「すがりつく」といいます。
好きな人の気持ちが自分から離れてしまったとき、悲しさと寂しさにひどく包まれた人は失いたくない一心から「すがりつく」わけです。
もう一方の「しがみつく」は、自分が危険な状況であるとき、人がとっさにとって安全な状態になるよう行動を起こすという違いがあります。
「すがりつく」の例文
・『離婚を切り出す妻に、別れたくない夫はしつこいほどすがりつく』
・『性格が合わないと言って彼氏が別れを切り出すので、私はすがりついた』
「しがみつく」の例文
・『台の上から落ちそうになった私は、隣にいた男性にしがみついた』
・『強い突風が吹きつけてきて転びそうになったので、兄にしがみつく』
まとめ
似ているような行動を指す言葉ですが、感情的な気持ちを持って相手を掴むのか、それともただ危ない状況を避けるために人の体を借りて回避するのか状況を見極めて使ってみるといいでしょう。