小学生時代の理科の授業で、電池につなげた豆電球を「並列」にする場合と「直列」にする場合で、流れる電流に差が出ると言うことを習いました。
「並列」と言うのは横に並んだ状態ですが、ほかに「並立」と言う言葉もあります。
この記事では、「並立」と「並列」の違いを分かりやすく説明していきます。
「並立」とは?
「並立」とは、文字通り複数のものが「並んで立っている」状態を表す言葉で、通常は、複数のものが対等の状態でいるときに使われます。
中学校などの国語で使われる「並立」関係という文法上の説明をするときに使われ、2つの場合には「両立」と同等になります。
「並列」とは?
「並列」とは、「直列」の対義語として使われる言葉で、何かが「横に並んでいる」状態のことを言います。
前述の豆電球の例では、電池のプラスとマイナスに繋がった2本の線からそれぞれ2本の線が出ていてそれが2つの豆電球に繋がっている状態です。
「並立」と「並列」の違い
「並立」と「並列」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、ともに2つ以上のものが並んでいることを表した言葉ですが、微妙に意味が違います。
これは「立」と「列」の違いから来ていま。
すなわち、「並んで立っていること」を表すのが、「並立」であり、「並んで列になっているのが」「並列」と言うことです。
分かりやすい例としては、ドミノ倒しのドミノが倒される前の状態で並んで立っている状態のことは「並立」と言っても「並列」と言っても問題ありませんが、倒れた状態で横に並んでいる状態に対しては「並列」とは言えても「並立」とは言えません。
まとめ
この記事では、「並立」と「並列」の違いを、解説してきました。
「並立」と言う言葉は、いまではあまり使われることはありませんが、必ず見かけるのが「文章の並立」と言う概念です。
これは、例えば、「夏休みには山か海に行きます」の「山」と「海」は、意味に差がない状態なので「並立」と言う事になります。