この記事では、「麦わら帽子」と「パナマハット」の違いについて紹介します。
麦わら帽子とは?
麦わら帽子とは、麦わらを平たく潰して真田紐のように編みとじつけた帽子のことをいいます。
夏に身につけるもので、元々は農作業をする際の日よけとして使われる実用的なものでした。
18世紀頃にファッションアイテムとして人気が出て、華やかなデザインの麦わら帽子も作られるようになります。
現在では、様々なデザインの麦わら帽子があります。
英語では「straw hat(ストローハット)」といいますが、「straw 」は麦わらを指す言葉です。
日よけのためつばが広く作られており、リボンを巻いたり飾りをつけたりしているものもあります。
麦わらを固めたカンカン帽なども麦わら帽子の一種です。
パナマハットとは?
パナマハットとは、パナマソウの若葉を細かく割いた紐を編み上げた帽子のことをいいます。
パナマソウは中南米に生えている多年草で、丈夫で軽い素材として帽子に使われるようになりました。
パナマハットの由来は原料のパナマソウにあり、パナマ共和国産というわけではありません。
パナマハットは、主にエクアドルで作られています。
日本でパナマハットは、戦前には紳士用の正装として夏に身につけるものでした。
麦わら帽子とパナマハットの違い
麦わら帽子とパナマハットの違いは、使用している素材にあります。
麦わらを使用しているのが麦わら帽で、パナマソウを使用しているのがパナマハットです。
よく知られているのは麦わら帽子の方ですが、パナマソウやラフィア等の天然草を使って編んだ帽子を全て麦わら帽子と表現することもあります。
その場合、パナマハットも麦わら帽子の一種ということになります。
まとめ
麦わら帽子とパナマハットでは、使用している素材に違いがあります。
麦わらを使っているのが麦わら帽子で、パナマソウを使っているのがパナマハットになります。