「コードバン」と「ブライドルレザー」の違いとは?分かりやすく解釈

「コードバン」と「ブライドルレザー」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「コードバン」「ブライドルレザー」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「コードバン」とは?意味

品の良い艶が紳士の手元を美しく彩る革素材を「コードバン」といい、上品で良質な質感を楽しめます。

重厚感が全面に出た財布はビジネススーツにも素敵に合わせられますし、美しい光沢は磨くほど艶が増します。

元々は農耕馬として活躍していた馬の尻の、とくに強度が高い部位にある「コードバン」という層を丁寧に削った革だけを使って作られているのがこの革の特徴です。

削り出した革を特殊なローラーで何度も擦ることで毛羽立ちをなくすのは職人の腕の見せ所になります。

磨くことで革特有のひび割れが表に出なくなるばかりか、丈夫な馬の革が破けにくくなります。

耐久性を高めることで何年も使えるこの革の寿命は実に牛革の3倍以上にもなり、毎日使う財布には最適な素材と言えるわけです。

使うほど品のいい艶が増しところに長年使う愛好家が数多くいます。


「ブライドルレザー」とは?意味

使い込むほど革の表面に独特なシワが生まれるところがとても魅力的なのが「ブライドルレザー」の良さです。

まるでクロコダイルのような模様が出るため、高級感が楽しめる財布になります。

商品化するため素材として目が向けられてから1,000年以上も経つこの革は、馬鞭や手綱などに使われていました。

とても耐久性があることから、毎日使うものに採用されるようになり、使うたびに出る味わいと光沢感を楽しむようになったのです。

また、耐久性をより高めるためロウや油分を繊維の奥深くにまでしっかり塗ることで、革の表面に浮き出る白い粉は使い込むほど美しい光沢をかもし出します。


「コードバン」と「ブライドルレザー」の違い

なめし業者のタンナーが丁寧に熟練の技で馬革の表面をメノウのローラーで滑らかに擦りあげて、独特な品のいい艶を出すのが「コードバン」です。

革の自然な艶を出して仕上げるために特製のオイルを使い、表面に独特な光沢を出すことに焦点を当てているため、素晴らしい滑らかな触り心地になります。

もう一方の「ブライドルレザー」は、牛の肩や背中の丈夫な部分からできている革であり、繊維を引き締めて強度を高めるためロウや油分を浸透させています。

このことで水にも強く、濡れても簡単に破けてしまうことがありません。

毎日履く靴にも採用されている革であり、磨けば美しい艶が出ますし、色に深みが増すのが魅力的です。

まとめ

どちらも革でできたものですが、馬革と牛革という違いがあります。

加工の仕方にも違いがあるなど、それぞれが持つ良さを引き出し、作っているものを手に触れてみるといいでしょう。