「拒絶」と「拒否」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「拒絶」と「拒否」の違い生活・教育

この記事では、「拒絶」「拒否」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

拒絶と拒否の違い

「拒絶」は対象となる相手を絶対に受け入れることはありません。

この状態を「絶交」とも呼び決して両者は考えや相性などが合致することはなく、両者ともに受け入れることはないです。

一方「拒否」はというとどちらか片方が否定していますが、必ずしも、相手が受け入れないとも言い難く、この場合譲歩すれば「拒否」「承諾」になる可能性もあります。


拒絶と拒否の使い方の違い

「拒絶」は相手を絶対に受け入れたくない場合、相手を否定し続けることで絶対に受け入れないという強い意志を示すという使い方です。

一方、「拒否」はというと部分的に嫌な点を否定することですべてを否定していない点があり両者の使い方の違いは、完全否定し相手を受け入れないかそうではいかです。


拒絶と拒否の英語表記の違い

「拒絶」は英語表記では3つ存在しておりrefusal rejection, denialの3つがすべて「拒絶」です。

一方の場合、英語の場合、rejectionで拒絶と同じですが、noとすることでも対象を否定していますので違いを上げれば「拒否」の方ができないと表現すればよいのでnoとするだけでもよいのです。

無論、「拒絶」でも同様にnoで表現可能でこの場合強く発音することで絶対的な否定とします。

拒絶の意味

「拒絶」は、相手を否定し拒むことで要は相手を受け入れないことです。

絶とあるように絶対に受け入れないことが「拒絶」の特徴になります。

拒絶の使い方

「拒絶」は相手の態度や自分の態度に用いることができ、相手を絶対に受け入れないという意思を示せば「拒絶」という行為が成立します。

後は第3者がその行為を見て「拒絶」しているという意思を感じ取れば「拒絶」は完全に成立します。

拒絶を使った例文

・『なぜ、そこまで私を拒絶する』 この例では、対象となる人物に対して絶対的に受け入れないという強い姿勢を第3者が示していることが分かる例です。

この例の場合、そこまでとあるように、ある程度受け入れてもらえないことを対象者は理解していたが、予想以上に受け入れ拒否を受けたため、「拒絶」が成立しているのです。

・『いつまでも私を拒絶し続けることができると思うなよ』 この例では、対象者が拒み続けているのですが第3者はそれを受け入れざるを得ないとしています。

「拒絶」は絶対に相手を受け入れないことにありますが、条件を無視して力づくでも従わせることが第3者が可能である場合、いずれ「拒絶」するという行為が意味をなさなくなるとしているのです。

・『術後に心臓移植の拒絶反応が出ています。』

この例では、心臓の移植後に提供者の心臓が適合せず、心臓が対象者を受け入れない状況下にあるとしています。

この場合、心臓は絶対に対象者の体を受け付けないため施術は失敗となります。

良く、術後に拒絶反応が起きても薬を投与すれば大丈夫であるとされますがこれは間違いで、術後すでに「拒絶反応」を抑える薬を使用して術後の経過を見ていますのでこの例の場合、術後投薬をしても効果がなかったため、完全に心臓は適合してないことが分かるのです。

拒絶の類語

「拒絶」の類語ですが「お断り」の他「辞退」「不承認」という言葉がありすべて対象者を否定すれば成立します。

拒絶の対義語

「拒絶」の対義語は相手を受け入れれば成立しますのでこの場合、「承認」「了承」「受け入れ」があげられます。

拒否の意味

「拒否」は、対象者の一部を否定することで成立します。

注意点はすべてを否定するのではなく、一部分を否定することにあり、対象となる人物がそれを「拒否」であるか「拒絶」と取るかは対象者の考え方にもゆだねられます。

拒否の使い方

「拒否」は、相手を否定することで条件を譲歩してもらうために使用します。

全否定してしまうと相手の方も全否定した側の印象を悪く感じますので、「拒否」という選択を取り、相手を全否定しないことであえて条件を譲歩してもらうのです。

拒否を使った例文

・『その質問に答えることは拒否する』
この例では、その質問に答えることはできないとしている例です。

ですが、その質問を「拒絶」としてないことを見れば質問法を変えれば譲歩という形で質問に答えてもらえるチャンスがあるとも見て取れます。

・『拒否権はない』
この例では、相手の考えや質問などを拒否する権限がないという例です。

『拒否権』とは拒むことができる権利ですが時として拒む行為を示すことができないことがあるのです。

・『宅配便の荷物を受け取り拒否されました』 この例では、宅配員が荷物を届けに行ったところ受け取りをすることを否定されてしまったという例です。

恐らくですが、商品を受け取ることで問題が生じると宅配便を利用している側は考え「拒否」という方法をとることで起きる問題を回避したと考えられます。

何故、「受取拒否」「受け取り拒絶」ではないのかですが、この場合、持ってきてもらった宅配員のすべてを否定してないため、「受け取り拒否」となり相手側が完全に宅配員側を否定しにかかった場合、「受け取り拒絶」が成立します。

ただ、そうしたことが成立するのはまれで、宅配員の方を全否定するのはかなり極めてまれでよほど到着した荷物に不備がない限りそのようなことは起きません。

拒否の類語

「拒否」の類語は相手を否定することにあり、「つっぱねる」「蹴る」「拒む」があります。

ここでいう「蹴る」とは、跳ね除けるという意味の蹴るで実際に対象者を蹴り飛ばすという意味ではないです。

対象を蹴り飛ばしてでも否定する場合、かなり強めの否定となりますのでそれは「拒否」ではなく絶縁に近い意味がある「拒絶」です。

拒否の対義語

「拒否」の対義語は、相手を受け入れることにあり、「了承」「承諾」OKなど相手を受け入れていると分かれば対義語になります。

まとめ

「拒絶」「拒否」の違いは相手を完全に否定し受け入れないかと相手を一部否定し代替え案を提案してらえるよう装うかです。

その為「拒絶」は絶対的な否定であるため、修復が不可能な問題であると言えます。

一方「拒否」は修復可能な間柄であるためそれほど大きな事態に進展することはありません。

例を挙げれば、宅配便があげられ、「受け取り拒否」は荷物の受け取りを拒むだけですのでまだ宅配員との間柄は修正可能です。

ただ、これを「受け取り拒絶」とした場合、宅配員が運んでくるに持つすべての受け取りを否定し、受け取らないとした場合、話は変わり、こうなると宅配員側としては、間柄は修正不可能な状況下にあると判断し、荷物の輸送を行わないという選択肢が出来場合によっては受け取りを「拒絶」したものに対して強い手段で打って出ることも可能となります。

ここでいう強い手段とは、裁判などで、受取を拒み続けたことで業務に遅れや深刻な精神的負担を受けたということでの裁判に配達員側が打って出るということです。