この記事では、「和暦」と「西暦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「和暦(われき)」とは?
「和暦」とは、「令和4年」のように元号とその元号になってからの年数で年を表す「日本の紀年法」です。
「和暦」の他に「日本暦(にほんれき/にっぽんれき)」や「邦暦(ほうれき)」とも呼ばれています。
この元号+年数による紀年法自体は古くより東アジアの各国で用いられていました。
それが、大陸から海を渡って日本に伝わり、西暦645年飛鳥時代、孝徳天皇により初の元号である「大化(たいか)」が定められました。
「大化」から「令和」まで、実に15世紀ものあいだ、この「和暦」は今の日本へと脈々と受け継がれてきたのです。
かつては、疫病が流行するなど凶事が起こると「改元」が行われていましたが、明治時代以降は「一世一元の制」(天皇1人につき、元号を1つ制定する制度)の下、新天皇即位に合わせて「改元」が行われています。
「西暦(せいれき)」とは?
「西暦」とは、「イエス・キリストが生まれたとされる年を元年として、年を数えていく紀年法」のことであり、世界で最も広く浸透している紀年法と言っても過言ではありません。
「西暦」のほか「キリスト紀元」とも呼ばれ、英語圏では“A. D”と用いられています。
この“A. D”とは「主イエス・キリストの年に」という意味を指すラテン語“Anno Domini”の略です。
ちなみに、「西暦」より前の年は「紀元前」=“B. C”が用いられます。
“B. C”とは「イエス・キリスト」誕生以前を表す“Before Christ”の略です。
「和暦」と「西暦」の違い
「和暦」と「西暦」の違いを、分かりやすく解説します。
「和暦」とは、日本で用いられている紀年法であり、元号+その元号になってからの年数(令和4年、平成28年など)で表されます。
対して、「西暦」とは、現在最も多く使用されている紀年法であり、イエス・キリストが誕生したとされる年から1年ずつ年を数える紀年法になります。
まとめ
・「和暦」とは、「令和4年」のように元号とその元号になってからの年数で年を表す「日本の紀年法」です。
・「西暦」とは、「イエス・キリストが生まれたとされる年を元年として、年を数えていく紀年法」です。