この記事では、「立ち合い」【たちあい】と「立ち会い」【たちあい】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「立ち合い」とは?意味
相手と向かい合って勝負するという意味があるのが「立ち合い」【たちあい】です。
一対一で向き合った2人がこれから戦うような剣道や空手など日本では武道の世界でよく聞かれる言葉であり、勝負する相手へ顔合わせとして立ち合います。
相撲の世界では「立ち合い稽古」といって、取り組みを始めるとき一連の動作を練習するため目上の親方に見てもらい、直すべきところを指摘してもらうわけです。
「立ち会い」とは?意味
相手と一緒に居合わせることを「立ち会い」【たちあい】と言います。
妊娠した妻が出産するため夫が立ち会って先行きを見届けたり、一緒に同席してどういったことが起こるか見届けるといったとき使うこともあります。
また、裁判では事件の参考となる人物や、証人に同席してもらって立ち会ってもらうわけです。
同席するという意味で使われている言葉であり、一箇所に集まる場所を意味しています。
「立ち合い」と「立ち会い」の違い
相撲や剣道など武芸の世界でよく聞く「立ち合い」は、面と向かってこれから対戦する者と向かい合うという意味があります。
対戦する相手と同じことをするといった場面を表し、主にスポーツや能で使われている言葉です。
もう一方の「立ち会い」は、その場へ行き、相手がやることを見届けて、ことの成り行きを見守り、結果を見定めるための証人として役目を担うわけです。
ときに、このようにしたらもっといい結果になるのではないかと思うときは適切に指示することがあります。
「立ち合い」の例文
・『江戸幕府の定期会合を表す立ち合いは、評定所で行う裁判評議を表す』
・『風姿花伝には、立ち合いするときの心構えが書かれている』
「立ち会い」の例文
・『子供が中学校の面接を受けるので、私も立ち会うことになった』
・『弟が癌手術を受けるとき、終わるまで立ち会うことにした』
まとめ
どちらも同じ読み方する言葉ですが、運動の世界で対戦する者と向か合うとき使うか、大事な場面に動向して事の成り行きを見届けるという違いがあると覚えておくといいでしょう。