「保持」と「維持」の違いとは?分かりやすく解釈

「保持」と「維持」の違いとは?違い

この記事では、「保持」【ほじ】と「維持」【いじ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「保持」とは?意味

その状態をいつまでも保ち続けることを「保持」【ほじ】と言います。

元々は杷持(はじ)をその手で握り締めるという意味が転じて、権力に就いた者が地位を維持するためその状態を握り続けるといった意味合いで使われているわけです。

今の状態を保ち続けることで人の信頼を集めたり、信用を得られるといった嬉しい結果をもたらすことにつながります。

また、古い道具を大切にずっと保持するということは節約も考えたすばらしいことですし、人の高感度を上げられることにもつながるわけです。

主に、名誉や地位、物などを今のまま保つことに焦点を当てている言葉になります。


「維持」とは?意味

今の状態を変えずにそのまま保ちつづけることを「維持」【いじ】と言います。

「人々からの信用を維持する」「健康を維持する」といったように、いい状態のままでいられるよう自分なりに工夫して保つことが大事という意味合いで使われているわけです。

また、「維持保全」「維持管理」と表現して、いかに問題がない状態で保障するか強調することで人に安心感を持ってもらいます。

主に、自分が携わる事柄を続けるといったような場面で使われている言葉です。


「保持」と「維持」の違い

何年も人に負けることなく勝利してきた立派な選手や、記録を破られずに守り抜いてきた人のその功績を称えて、尊敬する気持ちを表すとき、すばらしい記録を保持する者としてその栄誉を褒め称えるのです。

それだけ今のいい状態を保つことは難しいものであるため、注意と努力を惜しまないことが求められます。

もう一方の「維持」は、健康維持や体型維持といったように、いかに現状を変えずに続けられるかを表します。

現在続けている状態であるか伝えたり、これから今の状態を続けると宣言して頑張るといった人のやる気を伝える言葉です。

「保持」の例文

・『陸上選手が日本記録を保持し続けることは体力的にも難しい』
・『社外に書類が持ち出されないため、安全に保持する体制が必要だ』

「維持」の例文

・『物価が上がるなか、スーパーが商品の販売価格を維持することは難しい』
・『40代になると、若いときと同じように柔軟な発想が維持できなくなる』

まとめ

どちらもずっと現状をそのまま続けることは難しく、それなりに努力が必要になってきます。

自分なりに考えて、うまく続けられるように工夫してみましょう。

違い
違い比較辞典