この記事では、「定款」と「約款」の違いを分かりやすく説明していきます。
「定款」とは?
定款は、ていかんという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、物事を決めて変えないやさだめるといった意味がある定の文字に、規約や法律文等の条項といった意味の款の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から定款は、会社や公益法人等の、社団法人の目的や活動等に関する根本規則を表すのです。
「定款」の言葉の使い方
定款は、社団法人の設立時に定めるべく根本的な規則や目的といった意味に使われる言葉となっています。
要するに会社や公益法人といった団体が、活動する目的や設立趣旨といった基本的なルールを纏めた物を表現するのです。
「約款」とは?
約款は、やっかんという読み方をする言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、やくそくやとりきめといった意味を持っている約の漢字に、取り決めの条項といった意味を有する款の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ約款は、条約や契約等で定められた個々の条項を示します。
「約款」の言葉の使い方
約款は、主に契約時に定められている様々な条項といった意味に用いられているのです。
要するに契約とか条約を結ぶ際に、予め決めておく約束事といった意味で、この約款は使用されています。
「定款」と「約款」の違い
定款と約款の文字表記を並べて見比べてみると、最初の漢字が定と約の違いがある事に気付けるものです。
所が2文字目は同じ款の漢字で、しかもどちらも決まり事やルールといった意味を持っています。
ただし定款は、会社や公共法人といった、社団法人を設立する際に定めるべく規則といった意味を表すのです。
一方の約款は、契約等を結ぶ際に、前もって定めておく様々な決まりといった意味を示します。
まとめ
2つの言葉は共に、決まり事といった意味合いを有しているのです。
ですが定款の方は、社団法人の設立前に定めるべく、その組織や団体の目的や活動内容といった決まり事に対して使用されています。
対する約款は、条約や契約で定められている個々の条項を示す言葉として用いられているのです。