「多忙期」と「繁忙期」は同じような意味の言葉ですが、具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「多忙期」と「繁忙期」の違いを解説します。
「多忙期」とは?
「多忙期」とは、「仕事が多くて忙しい時期」を指す言葉です。
「多忙期」の使い方
注文が殺到している時期や依頼が集中している時期など仕事が多くて特に忙しい時期を指します。
たまたま仕事が集中して忙しい時期に対して用いられる表現で、一過性のブームで人が殺到したり偶然仕事が重なったりなど再現性のない忙しさに対して用いられる表現です。
基本的には今までの自分の仕事歴や会社の営業歴など長いスパンの時間に対して使います。
「繁忙期」とは?
「繁忙期」とは、「1年のうち特に仕事が忙しくなる時期」を指す言葉です。
「繁忙期」の使い方
その仕事において特に仕事が忙しくなる時期を指します。
旅行業界ならゴールデンウィークや夏休みなど長期休暇のある時期が、スキー場なら雪が積もって滑れるようになる冬場が「繁忙期」に当たります。
毎年同じように繰り返される忙しい時期に対して用いる表現です。
「多忙期」と「繁忙期」の違い
「多忙期」と「繁忙期」の違いは「周期性」です。
テレビで取り上げられて客が押し寄せるなどたまたまその時だけで繰り返す可能性がない忙しい時期が「多忙期」毎年定期的に忙しくなる時期が「繁忙期」という違いで区別されます。
「多忙期」はこれまでの仕事の状況を振り返った時など長い時間周期の中での忙しい時期を指すのに対し「繁忙期」は1年周期の忙しい時期を指すという違いもあります。
「多忙期」の例文
・『臨時アルバイトで多忙期を乗り切る』
・『振り返ってみれば30代前半が多忙期だった』
「繁忙期」の例文
・『年末は繁忙期なので休む暇がない』
・『繁忙期を除けば楽な仕事だ』
まとめ
「多忙期」と「繁忙期」は忙しさが繰り返すかどうかで区別されます。
それぞれの違いを正しく理解し区別してください。