「ブリキ」と「トタン」の違いとは?分かりやすく解釈

「ブリキ」と「トタン」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「ブリキ」「トタン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ブリキ」とは?

「ブリキ」は、鉄という金属にスズでメッキをしたものです。

メッキは、簡単に説明すると、物質を別の物質で覆うことで覆い隠す物質を保護するという目的があります。

「ブリキ」の場合、鉄という金属を雨とか酸化という金属が劣化する何かから守るために、スズで鉄を蔽うことで出来た金属のことを「ブリキ」と呼んでいます。

なお、スズは傷つきにくいコーティングなんですが、傷が入ると途端に、鉄側が錆びる特性があります。


「トタン」とは?

「トタン」は、鉄という金属に亜鉛という物質をメッキすることで出来た金属です。

この金属の利点は、傷が入っても中の鉄は雨風では錆びず、さきにメッキ加工した金属の亜鉛が錆びる点です。

よって、「トタン屋根」は、傷が入ってもコーティングしてある亜鉛が先に錆びるため、中の鉄は一応保護されます。

ただし、亜鉛すべてが錆びると今度は中の鉄を侵食するので、コーティングである亜鉛がすべて腐食すると今度は鉄が腐食します。


「ブリキ」と「トタン」の違い

両者の違いは鉄をコーティングする際の金属となる物質が異なる点です。

「ブリキ」はスズで強度が高いコーティングですが傷が入ると中の鉄も錆びる特性がありますが、「トタン」は、傷がコーティングに入ってもコーティング側が先に腐食するので中の鉄は保護されます。

ただし、コーティング自体が完全に腐食すると、今度は中身の鉄が腐食するので、完全なるコーティングというわけではないです。

「ブリキ」の例文

・『ブリキのおもちゃを購入する』

「トタン」の例文

・『トタン屋根が完全に内部までサビる』

まとめ

「ブリキ」については、スズという強固なコーティングを施すことで鉄を雨とか太陽光から守り、参加から守っています。

「トタン」は、強固なコーティングではないんですが、コーティング自体が腐食し、中の鉄を守るという特性があるのでコーティングに傷が入らない限り、中身の鉄を守るという利点があります。

両者は、屋根なんかに使用されていて、「ブリキ屋根」は、コーティングがはげると内部が錆びて崩壊し、「トタン屋根」は、コーティングが剥げても大丈夫で最終的に壊れてしまうというものです。

両者は安価なので、様々な工業物に使用されていて、金属を長持ちさせる方法で作り出した物質です。