この記事では、「シンプル」と「殺風景」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シンプル」とは?
英語では、形容詞の“simple”で、「簡単な、質素な」という意味になります。
日本語でも、簡単なさま、飾り気や無駄なところがなく、簡素なさまを表す言葉です。
英語の“simple”は、日本でいうところの「単純」という意味で使われていますが、日本で「シンプル」といった場合には、いい意味で使われることも多い言葉です。
簡単な、簡素なという意味のほかに、単純な、複雑でないという意味や、気取らない、見栄を張らないという意味で使うこともあります。
悪い意味では、知性がない、無教養であるという意味で使われることもあります。
「シンプル」の使い方
「シンプルな生活」「シンプルイズベスト」などと、使います。
人に向かって使う場合には、悪い意味で使うことも多いので、注意が必要です。
「殺風景」とは?
「さっぷうけい」と読み、景色などが、単調で趣のないことをいいます。
見る人を楽しませないことです。
また、面白みのないことに対して使うこともあります。
「殺風景」の使い方
「殺風景な」「殺風景で」などと、使います。
面白みのないことという意味なので、悪い意味になります。
「シンプル」と「殺風景」の違い
「シンプル」は、簡単な、質素なという意味で、「殺風景」は、単調で面白みのないことという意味になります。
「殺風景」には、「殺」という字が入っています。
風景を台無しにする、興ざめするという意味合いがあります。
それに対し、「シンプル」にはそのような意味はありません。
「シンプルな部屋」と言った場合には、無駄なものが無いスッキリとした部屋を表しているのに対し、「殺風景な部屋」と言った場合には、何も趣の無い部屋という意味になります。
「シンプル」の例文
・『体調を崩してしまったので、シンプルな生活を送ることにしました』
・『シンプルライフを実践し、本当に大切なものを大事にしようと思います』
「殺風景」の例文
・『あなたの殺風景な話をそれ以上聞きたくありません』
・『大掃除でいらないものを捨てたら、殺風景な部屋になってしまいました』
まとめ
「シンプル」と「殺風景」は、似ているようですが、違います。
違いを知って、役立ててください。