「温故知新」と「不易流行」の違いとは?分かりやすく解釈

「温故知新」と「不易流行」の違い生活・教育

この記事では、「温故知新」「不易流行」の違いを分かりやすく説明していきます。

「温故知新」とは?

「温故知新(おんこちしん)」とは、過去のことを研究し、現在の新たな状況に対処することを言います。

または、昔のことを学び、そこから新しい考え方や道理などを見つけ、知識を得ていくことを意味しています。

「温故知新」は、「故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねあたらしきをしる)」を四字熟語にしたものです。


「不易流行」とは?

「不易流行(ふえきりゅうこう)」とは、決して変化しない本質的なものと、絶えず進化していくものとは根本的に同じであるという意味があります。

これは松尾芭蕉の俳諧理念から来ています。


「温故知新」と「不易流行」の違い

「温故知新」「不易流行」の違いを、分かりやすく解説します。

「温故知新」とは、過去のことを研究し、現在の新たな状況に対処することや、昔のことを学び、そこから新しい思考や道理を見つけていくことを表しています。

「不易流行」は、変化しないものと、進化し続けるものとは基本的に同じであるということを意味しています。

「温故知新」は、昔のことを学ぶことが大切だと言う意味がありますが、「不易流行」は、新しいことを取り入れていくことが必要と言うことなので、この点が異なっています。

「温故知新」の例文

・『「温故知新」と言うように、問題解決には過去の歴史を知ることが重要だ』
・『「温故知新」は、私の座右の銘となっています』
・『私は常に「温故知新」を念頭において、仕事を行うようにしています』

「不易流行」の例文

・『「不易流行」の理念に従い、新たなビジネスチャンスを見つけていきたい』
・『「不易流行」を見習い、古いものと新しいもののバランスを取っていくことが重要だ』
・『芭蕉が残した「不易流行」の理念を実生活に生かす』

まとめ

表面的に何も変わっていないように見えることは、実は変化し続けているということでもあります。

本当に何もしなければ、それは衰退していってしまうでしょう。

物事の考え方や捉え方が大きく変わって行く今の時代だからこそ、「温故知新」「不易流行」の理念を参考にしていきたいものです。