この記事では、「趣向品」と「嗜好品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「趣向品」とは?
一般的には、このようないい方はしません。
もしこのような物が存在するなら、趣のある品物という意味になります。
趣向には、おもむき、味わいがでるように考えめぐらすという意味があります。
趣とは、そのものから感じられる味わいのことです。
品物から味わいを感じることはできます。
また、品物に味わいが出るように考えめぐらすこともできます。
しかし、趣がある品物を指して「趣向品」とはいいません。
「趣向品」の言葉の使い方
この言葉は一般的には使用されません。
骨董品からは、趣を感じられることでしょう。
しかし、こういったものを指してこの言葉は使用しません。
「嗜好品」とは?
栄養を摂るためではなく、その人の好きだという気持ちによって、味わいを楽しむ食べものや飲み物のことです。
これにあてはまるものには、コーヒー、紅茶、酒、たばこ、お菓子などがあります。
人間が生きてくためには水分が必要です。
コーヒーを水分摂取のために摂っている人もいるでしょうが、水でも水分摂取はできます。
水ではなくコーヒーを飲むのは、コーヒーの味や香りを好んでいるから、カフェインを求めているからといったことが少なくありません。
つまり、栄養摂取のためではなく、その人の好みによって味などを楽しむために摂取しているのです。
また、水分摂取のためと思っていても、カフェインには利尿作用があるので、水分摂取にはあまり役立ちません。
お菓子は栄養摂取のために食べるものではないです。
栄養はご飯、肉、魚などの食事から摂ることが基本で、お菓子は楽しみのためという位置づけです。
たとえばクッキーの場合だと、小麦粉、砂糖、バターなどを使用しており、炭水化物と脂質が栄養素の大部分を占めています。
クッキーを食べている人は、炭水化物と脂質の摂取が目的ではなく、おいしいから、味を楽しみたいからなどの理由で食べていることでしょう。
つまり、クッキーなどのお菓子は、その人の好みによって、味などを楽しむための食べものなのです。
ビタミンやミネラルなどを加えたお菓子がありますが、これも栄養摂取が主な目的ではありません。
お菓子に一応栄養を入れておきました、といったものです。
「嗜好品」の言葉の使い方
栄養を摂ることが目的ではなく、その人の好きだという気持ちによって、食べたり飲んだりする楽しむための食べものや飲み物などを指して使用します。
それがなくても生命を維持することができるものです。
「趣向品」と「嗜好品」の違い
「趣向品」とは一般的にはいいません。
好きで楽しみのためにとる食べものや飲み物などのことは、「嗜好品」といいます。
まとめ
趣のある品物のことを「趣向品」といいたくなりますが、このようには一般的にはいいません。
「嗜好品」はコーヒーや紅茶など楽しみのためのものです。