この記事では、「地区」と「地域」と「地帯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「地区」とは?
土地の一定の区画を指す言葉で、地域よりは狭めな範囲を指し、丁目の異なる場所をまとめて指すケースやそれより狭い地区を指す場合もあります。
自治体のごみ処理のスケジュールなどは地区ごとに分けられるケースが多くなっています。
一方でバスケットボールのBリーグでは日本を東地区、西地区に分けるなど、訳語ではあるものの野球のアメリカンリーグ西地区などかなり広い範囲で使うこともできる言葉です。
土地の利用状況が著しく低い地区を対象に健全な再生利用を図る高度利用地区 ・ 用途・容積率等の規制を適用除外したうえで、自由度の高い計画を定めることができる都市再生特別地区 ・ 風景の美しさを維持保存するための風致地区など、都市計画の区域を地区ということもあります。
「地域」とは?
地方あるいは地区などと同義の言葉とされ、地区との境界が曖昧な使われ方もありますが地区のほうがより狭い場所を指します。
気候区分における亜熱帯地域や地理区分におけるアジア地域のように国境を超えた非常に広い範囲を指すケースもあります。
地域ルールと言う言葉もあり、市区町村よりは狭い範囲内で適用されるルールを指します。
地域おこしも市区町村よりは狭い範囲であるケースが多いです。
「地域に開かれた大学」という言葉では基本的には大学の存在する市区町村のイメージで、都道府県をまたぐ範囲では地域には含まないと言えるでしょう。
「地帯」とは
ある特徴によって周囲と区別される、一定の範囲の土地を指す言葉で、豪雪地帯、山岳地帯、砂漠地帯、紛争地帯、北九州工業地帯、などの使い方があり、国や自治体を超えてまとめる単位となることが多くなっています。
ただし、安全地帯という言葉は安全であるという特徴が中心の言葉で道路標識によって規定された場所を指す言葉や、テレビゲームなどで使われる用語であり、砂漠地帯のような広さはイメージできません。
地帯は地形的なつながりが必須ではなく、例えば「日本のプロ野球の空白地帯」という言葉は日本では四国や福岡より南、宮城より北、北陸、長野や静岡などを同時に指すことができる言葉となっています。
「地区」と「地域」と「地帯」の違い
「地区」と「地域」と「地帯」はどれもまとめた場所を指すことができる言葉で、地区は市町村よりも狭い範囲から国の西側東側など広い範囲で使うことができるのに対し、地帯は都道府県や国境を超えた範囲を中心に使います。
地域は市町村より狭い範囲から国境を超えた範囲まで使える範囲が広い言葉ですが地域おこし、地域ルールなどの言葉では市町村より狭い範囲を指すことが多いです。
まとめ
「地区」と「地域」と「地帯」は「地区」と「地域」で重なる部分がありますがスポーツ大会では「アジア地区予選」などのように地区という言葉で分け、「熱帯地域」など気候区分は地域で分け、「山岳地帯」や「豪雪地帯」など気象・地形は地帯で分けるようになっています。