「完売」と「品切れ」と「終売」の違いとは?分かりやすく解釈

「完売」と「品切れ」と「終売」の違いとは?生活・教育

この記事では、「完売」「品切れ」「終売」の違いを分かりやすく説明していきます。

「完売」とは?

「完売」【かんばい】とは、販売している商品が全て売れることです。

漢字の「完」はすっかり、まったく、という意味、「売」はものをうることを表しており、これらを組み合わせた「完売」は、商品が売れてすっかりなくなってしまう様子を指します。

「完売」は、用意していた商品を売りつくし、在庫が全てなくなる状況です。

再入荷すれば販売が再開できる場合と、入荷や販売の予定が一切なく在庫限りで販売が終了する場合があります。

ニュアンスとしては後者の意味合いで使われることが多く、その商品の生産や入荷の予定が一切ないため、在庫が売り切れたら客は同じ商品が二度と手に入らない状態が「完売」とみなされています。


「完売」の例文

・『その商品は人気が高いので即日完売してしまった』
・『ほしい服が完売していたので、ショップに再入荷を希望する』


「品切れ」とは?

「品切れ」【しなぎれ】とは、商品が全て売れて店頭に商品が並んでいない状態を指します。

「品切れ」「品(商品)」「切れる」という意味です。

「切れる」という言葉には「用意していたものが使われたり売れたりしてなくなる」という意味があります。

言い換えると、用意していた商品が売り切れてなくなる、ということです。

「品切れ」は、商品を売りつくしたため店頭に商品が並んでいないものの、バックヤードから商品を出してくるか再入荷をすれば販売が再び可能になる状態を指します。

販売個数に対して商品を買い求める客の数が多いとき、あるいは何らかのトラブルで商品の仕入れに不足が起きたとき、このような状況が起こりやすくなります。

「品切れ」の例文

・『スーパーへ特売品を買いに行ったら、すでに品切れになっていた』
・『あの店は品切れの商品が多い、品ぞろえがあまり良くない店だな』

「終売」とは

「終売」【しゅうばい】は、今まで取り扱っていた商品の販売を終えることです。

「終売」は、読んで字のごとく「売(販売)」「終える」ことを指します。

「終える」は、今までおこなってきたこと済ませる、おわらせることを意味しており、「終売」は今まではおこなっていた商品の販売を終えることを表します。

「終売」は、他の商品との差し替えや生産終了といった事情につき、今まで販売されていた商品の販売が終了することを指します。

在庫がある限りは販売しますが、在庫がなくなった後は二度と同じ商品は販売できないということです。

販売業者が使うことが多い用語で、消費者にとってはそれほど一般的ではありません。

「終売」の例文

・『当製品は廃盤になるため今月をもって終売とする予定だ』

「完売」と「品切れ」と「終売」の違い

「完売」「品切れ」「終売」は販売している商品がなくなる状況を指す言葉です。

商品が売り切れて店頭の商品が一時的になくなるものの、入荷したり棚に出したりすれば販売が可能になる状況は「品切れ」といいます。

一方、商品がすべて売れ、その後に再入荷や再販の予定がない場合は「完売」にあたります。

「終売」は、メニューの差し替えや生産終了などの事情で今まで店頭に出していた商品の販売が終わることを指します。

このように、3つの言葉は指している状況が少しずつ異なります。

まとめ

「完売」「品切れ」「終売」は買い物をする際、よく目にする言葉です。

同じような意味を表しているように見えますが、状況が微妙に異なることを理解しておきましょう。