この記事では、「危機」と「危険」と「危ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「危機」とは?
「危機」は「きき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「悪い結果を招く可能性が著しく高い不安な時」という意味で、このまま行くと悪い結末を迎えると予測される状況のことを言います。
2つ目は「急に訪れる深刻な状況」という意味で、急に不利な状態に陥り、深刻であることを言います。
上記に共通するのは「深刻な状況」という意味です。
「危機」の使い方
「危機」は名詞・形容動詞として「危機だ・危機である」「危機に直面する・した」「危機に瀕する・した」「危機一髪」などと使われます。
基本的に、これから悪い結果が予測される、深刻な状況に使われる言葉です。
「危機」の例文
・『工場閉鎖により倒産の危機に陥った』
「危険」とは?
「危険」は「きけん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「命が失われたり、負傷するなどのおそれがあること」という意味で、事故や災害などが生じて自分の安全が損なわれる可能性があることを言います。
2つ目は「悪い結果を招く可能性があること」という意味で、成り行き次第で自分たちが著しく悪い状態になる可能性があることを言います。
上記に共通するのは「悪い結果になる可能性がある」という意味です。
「危険」の使い方
「危険」は名詞・形容動詞として「危険だ・である」と使われたり、形容詞として「危険な」と使われたり、副詞として「危険な」と使われたりします。
基本的に、今は大丈夫でも、将来的に悪い結果になる可能性があることに使われる言葉です。
「危険」の例文
・『わざわざ危険な場所に出かけていく必要はない』
「危ない」とは?
「危ない」は「あぶない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「災いが起こりそうだと思う」という意味で、悪いことが起きると思われることに使われます。
2つ目は「すぐに最悪の結果になりそうな状態」という意味で、既に不安定で悪い結果になると思われる様子を言います。
3つ目は「とても信頼できない」という意味で、話の内容が不確かなことを言います。
4つ目は「不安定である」という意味で、動きが不安定で心配な様子を言います。
上記に共通するのは「不安要素が強い」という意味です。
「危ない」の使い方
「危ない」は形容詞として使われたり、副詞として「危なく」と使われたり、名詞として「危なさ」と使われたりします。
基本的に、人が主観的に悪いことが起こりそうだと思うことに使われる言葉です。
「危ない」の例文
・『危ないので川遊びはしない様に子供に注意する』
「危機」と「危険」と「危ない」の違い
「危機」は「これから悪い結果が予測される、深刻な状況」という意味です。
「危険」は「今は大丈夫でも、将来的に悪い結果になる可能性があること」という意味です。
「危ない」は「人が主観的に悪いことが起こりそうだと思うこと」という意味です。
まとめ
今回は「危機」と「危険」と「危ない」について紹介しました。
「危機」は「深刻な状況」、「危険」は「悪い結果になる可能性」、「危ない」は「悪い結果になりそうだと思うこと」と覚えておきましょう。