この記事では、「税関」と「通関」の違いを分かりやすく説明していきます。
「税関」とは?
「税関」とは国際的な流通において関税や輸出入品を管理するための行政機関です。
国内に流通させていい物わるい物はそれぞれの国によって違いますし、また海外から国内に輸入するためには別途税金が必要となるものもあります。
そのため輸出入されようとしているものをチェックして輸出入しては行けないものがないかを確認し、輸入に税金がかかるものはその分の税金を徴収するために設立されているのが「税関」です。
そのため輸出入するためには必ず「税関」を通る必要があり、「税関」を通さず輸出入することは密輸という犯罪になります。
「通関」とは?
「通関」とは輸出入させようとしている人がちゃんとすべての物品を漏れなく申告しているかや許可されていない物を輸出入しようとしていないか確かめる手続きです。
輸出入しようとしている物は「税関」で最初に「通関」を通らなければならず、ここで申告が正しいかを確認し輸出入してはいけないものが持ち込まれたり持ち出されようとしていないか確認します。
そうして検査の結果「通関」に許可されたものだけが輸出入可能です。
「税関」と「通関」の違い
「税関」と「通関」の違いを、分かりやすく解説します。
国内外の貿易で輸出入されようとしているものを確認したり関税という税金を徴収する機関が「税関」で、「税関」の主な役割の一つである輸出入されるものを検査確認する手続きが「通関」です。
「税関」は組織ですが「通関」は組織ではなく「税関」で行っている手続きの一つになります。
まとめ
輸出入にかかわる機関として「税関」という名前は比較的知られていますが、実際にどういう手続や業務がどういう呼び方でされているかは意外と知られておらず、その手続の一つが「通関」です。
「通関」が機能していなければ「税関」の存在意義にも関わるので非常に重要な手続きと言えるでしょう。
