「稽古」と「練習」の違いとは?分かりやすく解釈

「稽古」と「練習」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「稽古」「練習」の違いを分かりやすく説明していきます。

「稽古」とは?

「稽古」とは芸能や武道などで指導者に師事を受けながら鍛錬することです。

大会やコンテストなどで成果を見せるため好成績を残すために技を磨くことも含みますが、他者からの評価を得るためではなく芸道を修めることで品格を身につけるなど自己研鑽のために修練に励むことも含みます。

一度習った技術であれば自分一人で繰り返すことでより習熟できますが、そういった一人で行う修練は「稽古」とはいいません。


「練習」とは?

「練習」とは何らかの能力や技術などを身に着けたり、身につけた技術などをより洗練させたり修正するために繰り返し行われる修練です。

求めている技術や能力をすでに身につけている人から指導を受けつつ行うこともありますが、自分ひとりですることもあります。

また「練習」は試合や発表会などで使うための習熟を目的としていたり、資格習得の必要条件を満たすために行われたりなど、純粋な自己研鑽ではなく実用を見越して行われることがほとんどです。


「稽古」と「練習」の違い

「稽古」「練習」の違いを、分かりやすく解説します。

主に芸道に関して指導者のもと技術や作法を身につけるために訓練するのが「稽古」で、なんらかの能力や技術を身につけるために繰り返し修練を積むことが「練習」です。

「稽古」は必ず指導者に師事を受けますが「練習」は指導者の指示を受けることもあれば一人で繰り返すこともあります。

また「稽古」は伝統芸能を始めとして芸能や武道に関して使われますが、「練習」は基本的に伝統芸能以外に対して使われる言葉です。

まとめ

やっている事自体はどちらも「練習」で一纏めにしていいと思うかも知れませんが、言葉としてはちゃんと違いがあります。

伝統芸能や武道に使われる「稽古」とそれ以外のあらゆる物事に使われる「練習」ですが、武道はスポーツとして伝統とは別に行われていることも増え、その場合は「稽古」ではなく「練習」と言うことも少なくありません。