「欠陥」と「欠点」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「欠陥」と「欠点」の違い生活・教育

この記事では、「欠陥」「欠点」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「欠陥」と「欠点」の違い

「欠陥」は、本来は備わっていないといけないものが欠けていて足りない部分があるという意味の言葉です。

「欠点」は、不十分なところがあったり足りないことがあるという意味の言葉です。

2つの言葉の大きな違いは、「欠陥」は建物や自動車、機械類などに不具合が生じてしまったことに対して使われる言葉で、「欠点」は人の性格などの改めた方が良い部分に対して使われる言葉だというところです。


「欠陥」と「欠点」の使い方の違い

建築をする際に、設備不備などが原因で不具合が生じてしまったときに「欠陥」という言葉を使います。

人の性格などの直した方が良いところを表すときに「欠点」という言葉を使います。

使い方の大きな違いは、「欠陥」は建物や自動車、機械類などに対して使い「欠点」は人の性格に対して使うというところになります。


「欠陥」と「欠点」の英語表記の違い

「欠陥」は英語では“defect”と表します。

「欠点」“defect”“faults”“flaw”などと表すことが出来ます。

“defect”「欠陥」「欠点」のどちらの意味も含まれています。

いずれも足りない部分があるという意味の英語表記になりどちらで表しても通じる言葉でありますので、大きな違いはないようです。

「欠陥」の意味

本来は備わっていないといけないものが欠けていて足りない部分があるという意味の言葉です。

一般的には家などの建物を作る際に土台や屋根などの構造部分に不具合が生じてしまっていることを言います。

建物の場合、住むことが難しいほどの状態であることを「欠陥住宅」と表現します。

「欠陥」の使い方

建築をする際に、設備不備などが原因で不具合が生じてしまった場合に使われる言葉です。

建物以外でも自動車などの製品の不具合が起きた場合にも使われる言葉です。

「欠陥住宅」「欠陥品」のように「欠陥」と他の言葉を組み合わせて使われることも多いようです。

建物や自動車などに不具合が生じていて使用することができない状況ですのでマイナスな場面で使う言葉になります。

「欠陥」を使った例文

・『欠陥は絶対にあってはならないことなので入念な計画が必要だ。』
・『昨年から念願の新居に住み始めたが、欠陥住宅であることが分かった。』
・『欠陥商品を購入してしまったので、返品交換を依頼した。』
・『車に欠陥が見つかったので、早急に修理するように依頼をした。』

「欠陥」の類語

足りない部分があるという意味を持つ「不備」「不足」が類語として使われることが多いようです。

車などの機械類に不備があるときに使われる場合には「欠損」「障害」なども類語になります。

いずれも「欠陥」と同じく足りない部分があり補う必要があるという意味の言葉が類語として使われています。

「欠陥」の対義語

足りない部分を補う必要がある「欠陥」に対して、必要とされている物が全て備わっているという意味の「完備」が対義語として使われます。

また、足りない部分がある「欠陥」に対して、足りない部分を補充するという意味がある「補填」「補修」なども対義語として使うこともできます。

「欠点」の意味

不十分なところがあったり、足りないことがあるという意味の言葉です。

人の性格などの改めた方が良いところに対して「欠点」と表現します。

他人に指摘されたり、人と比べて劣ってしまっていると感じてしまうなどマイナスなイメージで使われていることも多い言葉です。

しかし、見方を変えることができればそれが自分の長所になることも可能なものになります。

「欠点」の使い方

人の性格や短所など、直した方が良いところを表すときに「欠点」という言葉を使います。

物に対して使うこともできますが、基本的には人に対して使われることが多いようです。

また、学校でのテストや試験などで合格点に達することができなかった場合にも「欠点」と表すこともあります。

マイナスなイメージとして使われることが多い言葉ですので、相手を傷つけてしまう場合もあります。

人に対して使用する場合には、使い方に注意が必要な言葉です。

「欠点」を使った例文

・『自分の欠点である忘れっぽい性格を改める必要がある。』
・『彼の怒りっぼい性格が欠点である。』
・『彼は欠点が全くない素晴らしい人なのでとても人気がある。』
・『欠点を指摘されたので、直せるように努力をするつもりだ。』

「欠点」の類語

「欠点」と同じく「点」という字を使用しており、不足している部分があるという意味を持つ「弱点」「難点」などが類語として使われています。

人の性格上の足りない部分を表すときに使用する場合は「短所」「弱み」も類語になります。

いずれも「欠点」と同じく足りない部分があるという意味が含まれている言葉になります。

「欠点」の対義語

「欠点」と同じく「点」という字が使われており、良い評価がされるという意味の「美点」「利点」などが対義語になります。

人の性格上のことを表すときには、足りない部分の対義語である優れている部分という意味の「長所」と表すことができます。

まとめ

「欠陥」「欠点」は似ている言葉であり、同じ「欠」という字が使われていることから同じ意味の言葉だと思っている人もいるようです。

また、間違って覚えてしまっていたり、混同して使っている人も多いかもしれません。

いずれもマイナスなイメージとして使われることが多い言葉ですので、間違えて使ってしまったり意味が分からず使ってしまうと相手を傷つけてしまったり信頼関係にも影響する可能性があります。

2つの言葉の大きな違いは、「欠陥」は建物や自動車、機械類などに不具合が生じてしまったことに対して使われる言葉で、「欠点」は人の性格などの改めた方が良い部分に対して使われる言葉だというところです。

しっかり意味や使い方の違いを理解し、それぞれの場面に合った言葉を使い分けるようにしましょう。