支援を目的に与えられるお金を指す言葉として「補助金」と「助成金」があります。
この二つはどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「補助金」と「助成金」の違いを解説します。
「補助金」とは?
「補助金」とは、「不足分を補うために与えられるお金」を意味する言葉です。
「補助金」の使い方
資金が不足している者に対し足りないお金の足しにするために与えられるお金の事で、支出目的が限定され使い道が大筋で決まっている援助金に対して用いられる言葉です。
一般的には国や地方自治体などの公共機関が定める目的に合致する活動を行う民間に対して購入や支払いの補助となるよう与えるお金を指します。
「助成金」とは?
「助成金」とは、「活動を助け促進するために与えられるお金」を意味する言葉です。
「助成金」の使い方
活動の促進や産業の育成など公共団体が定める目的に沿った取り組みを行う人や団体に対して与えられるお金で、取り組みそのものを推進する目的で使われます。
一般的には雇用促進や労働環境改善など人に対して助けとして使うためのお金を指す言葉です。
まとめ
「補助金」と「助成金」は厳密な違いはほとんど無く同じような意味合いで使われています。
「補助金」は予算枠が決まっており上限に達すると打ち切られてしまうのに対し「助成金」は条件に合致していれば支給される可能性が高い、という違いで区別されることもありますが例外も多く絶対的な基準ではありません。
自動車の購入などあらかじめ使途が限定されているのが「補助金」、目的に合致していればある程度自由に裁量が認められるのが「助成金」という違いもあります。
物を買ったり設備を更新したりなど使うために支給されるお金が「補助金」、環境整備や人材育成など未来への投資として支給されるのが「助成金」というのも違いの一つです。