「襟」と「衿」という漢字ですが、何か使い分けなどはあるのでしょうか? この記事では、「襟」と「衿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「襟(えり)」とは?
「襟」とは、主に「衣服の首回りの部分」を意味する言葉です。
ほかに、「首の後ろの部分や首筋」、「上着と下着を重ね着して、前を合わせること」、「掛け布団で、首にあたる部分へかける細い布」という意味も含んでいます。
「えり」の漢字には「襟」、「衿」、「領」の3つがありますが、「襟」は常用漢字であるため、ほかの2つに比べると一番多く目にする漢字だと思います。
また、「洋服のえり」を指すときは「襟」の漢字が使われるようです。
ちなみに、「領」という漢字は「領域」や「領収書」など、「えり」という意味で用いられていることはほとんど見かけませんが、中国では「首周りのえり」という意味で使われている漢字なのだそうです。
「衿」とは?
「衿」とは、主に「衣服の首回りの部分」を意味する言葉であり、先述した「襟」とは漢字が異なるだけで、含める意味は同じになります。
ただし、「洋服のえり」を指すときに「襟」が使われる一方、「和服のえり」を指すときには基本的に「衿」が用いられるようです。
ただし、「襟」が常用漢字であるのに対して、「衿」は常用外漢字であるため、場合によっては「和服のえり」でも「襟」の字が使われていることがあります。
「襟」と「衿」の違い
「襟」と「衿」の違いを、分かりやすく解説します。
「襟」と「衿」は漢字が違うだけで、どちらも主に「衣服の首回りの部分」という意味を指しています。
ただし、「洋服のえり」を指すときには「襟」、「和服のえり」を指すときには「衿」というような使い分けもあるようです。
また、「襟」は常用漢字、「衿」は常用外漢字であるため、洋服・和服問わず「えり」を指すときは「襟」が用いられるケースもあります。
まとめ
「襟」と「衿」はどちらも主たる意味は「衣服の首回りの部分」を指す言葉でした。