この記事では、「元素」と「原子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「元素」とは?
物質を構成する基本的な成分で、これ以上こまかくすることができないものです。
この言葉が意味するものには、さまざまな種類があります。
高校の化学の授業で記号を覚えさせられた経験を持つ人もいると思います。
たとえば、Hは水素、Nは窒素、Mgはマグネシウムです。
サプリメントのパッケージには、Mg、Caなど記載されていることがあります。
これは、マグネシウム、カルシウムなどを意味するものです。
つまり、この言葉は種類を表しているのです。
記号には書き方の決まりがあり、1文字目は大文字、2文字目は小文字になります。
現在知られているものでも100種類以上があり、これらはアルファベット26文字の組み合わせで表記をします。
「原子」とは?
物質を作る基本となる粒子で、それ以上こまかくできないもののことです。
すべての物質は、何らかの成分からできています。
細かく細かくみていくと、その何らかの成分は、この言葉が意味するものであることがわかります。
人間の体の場合、1つの大きな塊のように見えます。
しかし、実際には小さな小さな物質が集まり、細胞を構成し、その細胞が集まって、人間というものを作っています。
ぎっちりとしていて固そうに見える硬貨も、実は小さな物質の集まりです。
「原子」が集まって硬貨を形作っているのです。
水、土、草なども、この言葉が意味するものから作られています。
これ以上分解することができず、物質を構成しているものが、この言葉が意味するものです。
「元素」と「原子」の違い
「元素」と「原子」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は種類、後者は粒に着目した呼び方です。
種類は100種類以上あり、記号はアルファベットで書く決まりがあります。
まとめ
化学の授業で苦労した人もいると思いますが、一方は種類、もう一方は粒に着目した呼び方である点に違いがあります。