この記事では、「ターコイズ」と「トルコ石」の違いについて紹介します。
ターコイズとは?
 ターコイズは不透明で青色や緑色をしている鉱石で、質の良いものは宝石として扱われています。
 薄い水色のものもあれば、深い青色や緑がかった青色、黄緑色のものなど様々です。
 緑がかった青色のことをターコイズブルーと呼んだりもします。
 純度が高いもの程青色に近く、不純物が混じると緑色になります。
 そのため青色に近い方が希少価値が高いです。
 ただし、チベットに限っては緑色のターコイズの方が珍重されています。
 ターコイズは昔から装飾品として用いられてきた歴史があります。
 イランやアメリカ、エジプト等が主な産地になります。
トルコ石とは?
 トルコ石とは、ターコイズの和名です。
 トルコという名前が付いていますが、トルコが産地というわけではありません。
 なぜ、トルコという名前が付いているのかというと、トルコを経由してヨーロッパに広まったからです。
 トルコ石はフランス語で「pierre turquoise」といい、トルコの石という意味があります。
 それをそのまま日本語にしたのがトルコ石です。
 また、ターコイズも英語では「turquoise」と書きますが、フランス語の「pierre turquoise」が語源となっています。
 現在、イランとなっているペルシアから伝わったトルコ石が、交易によってトルコを経由してヨーロッパに広まりました。
 トルコ石は12月の誕生石でもあり、パワーストーンとしても人気があります。
 トルコ石の色は空や海の色を思わせるので、自然を崇拝する宗教などにも用いられてきました。
ターコイズとトルコ石の違い
 ターコイズの和名がトルコ石なので、違いは全くありません。
 日本ではどちらの呼び名も浸透しているので、ターコイズと呼んでもトルコ石と呼んでも大丈夫です。
まとめ
 ターコイズとトルコ石は呼び名が違うだけで、全く同じものをいいます。



