この記事では、「ターボ」と「スーパーチャージャー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ターボ」とは?
「ターボ」とは、「タービンをエンジンの排気圧で回転させて、高密度の空気を送り込むことができる過給器」です。
「スーパーチャージャー」よりも技術的な実用化が難しく、後の時代になって「ターボ」が開発・実装されました。
エンジン稼働時の排気によってターボを回すため、エンジンの回転数が多くなってもパワー効率が落ちないというメリットがあります。
高回転域でエンジンを回す使い方をする車・航空機・船舶などで「ターボ」は使われていますが、タービンや軸受けの精度が高くないと十分な性能が出ない特徴もあります。
「スーパーチャージャー」とは?
「スーパーチャージャー」とは、「エンジンそのもののパワーで駆動させて高密度の空気を取り込む過給器」です。
第二次世界大戦中の早い時期から「ターボ」よりも先に「スーパーチャージャー」は航空機・船舶で実用化されていました。
「スーパーチャージャー」はエンジンの回転自体を使って密度の高い空気を大量に取り込むので、エンジンの回転数が高くなるほど過給器としての機能効率が落ちる問題を抱えています。
高回転域よりも低回転域で空気を大量供給する役割を果たしてくれるモノで、4サイクルエンジンでは高回転になるとクラッチで「スーパーチャージャー」を切る装置も付けられていました。
現在はモーター代用が増えて、低回転域でも使用は減っています。
「ターボ」と「スーパーチャージャー」の違い
「ターボ」と「スーパーチャージャー」の違いを、分かりやすく解説します。
「ターボ」は「エンジンの排気圧」で動かす過給器であり、「スーパーチャージャー」は「エンジンの回転そのもの」で動かす過給器というのが最大の違いです。
「ターボ」は「スーパーチャージャー」よりも「エネルギー効率の良い過給システム」になっています。
一般に「ターボ」は「高回転域の空気供給」が得意で、「スーパーチャージャー」は「低回転域」が得意とされる点も異なります。
現在はモーターが使われるので、「スーパーチャージャー」搭載は減っています。
まとめ
この記事では、「ターボ」と「スーパーチャージャー」の車の内燃機関のパワーを強化するシステムの違いを説明しましたがいかがでしたか。
「ターボ」と「スーパーチャージャー」について詳しく調べたいときは、この記事の内容を参照してください。