「オガ炭」と「備長炭」の違いとは?分かりやすく解釈

「オガ炭」と「備長炭」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「オガ炭」「備長炭」の違いについて紹介します。

オガ炭とは?

オガ炭とは、オガライトという材料から作られている木炭のことをいいます。

オガライトは、おがくずを圧縮して固め加熱成形したものです。

製材所などでは木材を加工する際に大量のおがくずが出ますが、それを材料として使用しています。

オガライトに使われるおがくずは、その大半が中国や東南アジアで製材する際に出たものです。

以前は廃棄されていましたが、オガライトとして再利用されるようになりました。

オガ炭には円筒形や四角形、六角形などの形がありますが、その形状は均一です。

隙間なく並べることができるので、持ち運ぶ時などにも重宝します。


備長炭とは?

備長炭とは木炭の一種で、備長焼きと呼ばれる技法で作られています。

山で伐採した原木を釜で焼成し、炭化させたものが備長炭です。

1000℃以上の非常に高い温度で焼成するため、木炭の表面は白くなります。

そのため白炭と呼ばれることもあります。

高温で焼成しているため木材本来の油分などが少なく、煙が出にくいという特徴があります。

それにより雑味がつかないので、飲食店などで食材を調理する際に重宝されています。

備長炭を使った料理には、焼き鳥やうなぎのかば焼き等があります。


オガ炭と備長炭の違い

オガ炭と備長炭では、使われている原料に違いがあります。

原木をそのまま使っているのが備長炭で、オガ炭はオガライトというおがくずを固めたものを使っています。

備長炭は飲食店などで人気が高かったのですが数が限られており、そのニーズに応えるために開発されたのがオガ炭です。

備長炭は天然の木を使っているので独特の風情がありますが、価格は割高です。

オガ炭は人工的に造られたものなので風情はあまり感じられませんが、価格はリーズナブルです。

まとめ

オガライトというおがくずを固めたものを原料にしているのがオガ炭で、原木をそのまま使っているのが備長炭になります。