字面が似ている誉め言葉「水際立つ」と「際立つ」ですが、違いや使い分けはあるのでしょうか?
この記事では、「水際立つ」と「際立つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「水際立(みずぎわだ)つ」とは?
「水際立つ」とは、「周囲のものとの違いがひときわ目立っていること」や「周囲のものと比べて、違いが鮮やかに目立っていること」を指す言葉です。
ここで言う「違い」とは、「周囲のものより優れていること」を指しており、「水際立つ」は誉め言葉や賞賛の言葉として使われています。
「水際」とは、「水面と陸地がちょうど接している所」や「上陸する一歩手前」などの意味を指す言葉です。
「水面と陸地の違いがハッキリしていること」から転じて、「周囲との違いがハッキリ分かるほど優れている」という意味で「水際立つ」という表現になりました。
「際立(きわだ)つ」とは?
「際立つ」とは、先述した「水際立つ」と同じく「周囲のものとの違いがひときわ目立っていること」を指す言葉です。
ここでの「違い」も同じく、「周囲のものより優れていること」を指しているため、「際立つ」も相手への賞賛など、ポジティブな意味で使われます。
「際」とは、「場合」や「機会」の他、「物同士が接する所」という意味を指す言葉です。
したがって、「際立つ」は「水際」と同じように「接している物と物との違いがハッキリしていること」に「周囲との違いがハッキリ分かるほど優れていること」を例えた表現と言えます。
「水際立つ」と「際立つ」の違い
「水際立つ」と「際立つ」はいずれも「周囲のものより優れていること」を指し、賞賛の意味で使われている言葉です。
ただし、「水際立つ」には「目立ち方が鮮やか」というニュアンスも含まれているため、「際立つ」よりもさらに賞賛の意味を強調した言葉になります。
「水際立つ」の例文
・『あの野球選手の成績は、最近の選手たちの中でも特に水際立っている』
「際立つ」の例文
・『彼女は新人の女優だが、その演技は際立って観客の目を引いていた』
まとめ
「水際立つ」と「際立つ」はどちらも「周囲より優れていること」を褒め讃えるときに使われる言葉です。
ただし、「目立ち方の鮮やかさ」も取り上げている点で「水際立つ」の方がより賞賛の意味合いを強調しているところに微妙な違いがありました。