「ロックウール」と「グラスウール」の違いとは?分かりやすく解釈

「ロックウール」と「グラスウール」の違い専門用語・業界用語

断熱材として使われる建築材料に「ロックウール」「グラスウール」がありますが、この二つの素材にはどのような違いがあるでしょうか。

今回は、「ロックウール」「グラスウール」の違いを解説します。

「ロックウール」とは?

「ロックウール」とは、「天然の鉱石を溶かして作る人口繊維」です。


「ロックウール」の使い方

安山岩や玄武岩などの原材料を超高温で熱してドロドロに溶かし繊維状に加工して作られる建築素材のひとつです。

石や岩などの鉱物を原材料に使い見た目が綿のようであることから石の綿を意味する「ロックウール」という名称が付けられています。

建築材料としては主に断熱材として使用され、壁の内側に挟み込むように設置され外気と室内との間での熱交換を阻害したりなどの役割を果たします。

揮発性に優れることから水や湿度に強く湿気の多い地方で使用しても性能低下の心配がいりません。


「グラスウール」とは?

「グラスウール」とは、「ガラスから作られる人工繊維」です。

「グラスウール」の使い方か

割れたガラスや汚れたガラスなど使用済みのガラスリサイクル建築素材の一種で繊維状の極細に加工したガラスを集めて作る綿状の素材です。

住宅用断熱材としては非常に安価ですが水分に弱くカビが発生しやすいというデメリットがあります。

「ロックウール」と「グラスウール」の違い

鉱物を原材料に作られるものが「ロックウール」、ガラスを原材料にして作られるものが「グラスウール」という素材の違いで区別されます。

どちらも断熱材として用いられる素材で断熱性や耐久性に大きな違いはありませんが「ロックウール」は水分に強く「グラスウール」は比較的水分に弱いのが大きな違いです。

「ロックウール」の例文

・『ロックウールの断熱材を設置する』
・『カビ対策にロックウールを選ぶ』

「グラスウール」の例文

・『コストを抑えるためにグラスウールを選んだ』
・『湿気対策は万全なのでグラスウールでも問題はない』

まとめ

「ロックウール」「グラスウール」で断熱材としての性能差はほとんどありません。

撥水性の違いに注目してどちらを使用するか選択してください。