この記事では、「ブレイキン」と「ブレイクダンス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブレイキン」とは?
「ブレイキン」は、1970年代にニューヨークのサウスブロンクス地区で発展したストリートダンスの一種です。
ドラムビートサウンドをループさせてつくられた「ブレイクビーツ」というサウンドトラックを流しながら、そのリズムに合わせて踊ることから「ブレイキン」と名付けられました。
「ブレイキン」のダンスとしての特徴を見ると、エントリー、フットワーク、パワームーブ、フリーズ、という大きく分けて4つの要素から構成されています。
ブレイキンをしている男性をビーボーイ(B-Boy)、女性をビーガール(B-Girl)と呼び、ブレイキンを踊る人を総称としてブレイカーと呼んでいます。
「ブレイクダンス」とは?
「ブレイキン」が日本に広まり始めると、日本の新聞などのメディアは「ブレイキン」を「ブレイクダンス」と表現し、「ブレイカー」を「ブレイクダンサー」と呼びました。
このことから、日本では「ブレイクダンス」と「ブレイクダンサー」いう呼び方が広まっていきました。
「ブレイキン」と「ブレイクダンス」の違い
「ブレイキン」と「ブレイクダンス」は、ダンスのジャンルや手法については同じものです。
違いは“呼び方”です。
アメリカのサウスブロンクスをはじめ、世界的に共通の呼び方は「ブレイキン」です。
日本でのみ、「ブレイクダンス」とメディアが表現しています。
日本のブレイキン愛好家たちは、この「ブレイクダンス」という名称と、自分たちが「ブレイクダンサー」と呼ばれることをあまりよく思っていません。
そして、日本でも、「ブレイキン」と「ブレイカー」という呼称で統一したいと願っています。
ブレイキンの世界大会もある中で、日本だけ「ブレイクダンサー日本代表」などと呼ぶのは不自然と言えるでしょう。
とはいえ、当時日本のメディアが「ブレイクダンス」として広めたダンスは一大ブームとなり、多くの雑誌やバラエティ番組などで人気を博しました。
結果として、現在のブレイキン人気に発展したと言っても過言ではないでしょう。
また、「B系」と呼ばれるファッション様式が大人気ですが、この「B系」の名前の由来は「ビーボーイ(B-Boy)」から来ています。
このように、ブレイキンは、ダンスだけでなく様々な文化に影響を与えていることが分かります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ブレイキン」と「ブレイクダンス」は、同じダンスの種類で、呼び方に違いがあることが分かりました。
ブレイキンが元々の名称で、ブレイクダンスが日本独自の名称です。
日本全国でブレイキンの大会が行われ、日本のブレイキン業界を引っ張る、カリスマ的存在のブレイカーもあこがれの的となっています。
また、日本のトップブレイカーのレベルも、世界トップレベルと言われています。
表現力、個性、独創性、そして技の難易度もブレイキンの大きな魅力です。
みなさんもぜひ、ブレイキンの世界に触れてみてはいかがでしょうか。