「スチール」と「ステンレス」の違いとは?分かりやすく解釈

「スチール」と「ステンレス」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「スチール」「ステンレス」の違いについて紹介します。

スチールとは?

スチールとは、鉄に微量の炭素を加えた合金のことをいいます。

英語では「steel」と書き、鋼や鋼鉄と呼ぶこともあります。

炭素を加えるのは強度を高めるためで、純粋な鉄よりもスチールの方が数段高い強度を持っています。

スチールに含まれる炭素の量は0. 02~2%とされます。

2%に抑えられているのは、炭素の量が増えると硬度は高くなるものの折れやすくなるからです。

また、含有している炭素の割合が減れば柔軟性が増しますが、その分曲がりやすくなります。

炭素の含有量によって性質が異なるので、建築資材などに使う場合には用途に応じたスチールを選ぶ必要があります。


ステンレスとは?

ステンレスは、鉄を主成分としクロムを10. 5%以上含む合金のことをいいます。

英語では「stainless steel」で、日本語にするとステンレス鋼というのが正式名称です。

「stainless」という単語には、「錆びない」という意味があります。

クロムが存在することで表面に極めて薄い膜が形成されるので、腐食から保護することができます。

そのため錆びに強いという性質があります。

また、ステンレスにはクロムだけではなく、ニッケルやマンガンなどの元素を加えたりもします。

ステンレスは幅広い用途で使われています。

食器として使われることもありますし、建築用資材や機械部品、航空機部品などに使われることもあります。


スチールとステンレスの違い

スチールは鉄に微量の炭素を加えた合金で、ステンレスは鉄にクロムを加えた合金です。

スチールの炭素量は0. 02~2%とされており、ステンレスの炭素の含有量は1. 2%以下と定められています。

ステンレスには耐食性があり、錆びにくい素材として知られています。

まとめ

鉄に微量の炭素を加えたのがスチールで、クロムを加えたのがステンレスになります。