この記事では、「イタチ」と「テン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イタチ」とは?
「イタチ」は、ネコ目イタチ科イタチ属に分類される哺乳類の総称です。
日本には5種8亜種の「イタチ」が生息していますが、その中でも広く分布している「ニホンイタチ」を指す場合が多くなっています。
「イタチ」の多くの種類は体重2㎏以下と小型ですが非常に凶暴で、自分より大きいニワトリなども捕食する程です。
主に肉食のため、フンの匂いが強烈で強い悪臭を放ちます。
この事から「イタチ」は害獣扱いされる場合もあります。
「テン」とは?
「テン」とは、ネコ目イタチ科テン属に分類される肉食類です。
日本では本州、四国、九州に分布しており、日本においては、ほとんどの場合「ホンドテン」の事を指します。
体毛の色で呼び方が変わり、全身が黄色い毛の種類は「キテン」、赤褐色や暗褐色の色であれば「スステン」と呼ばれます。
「テン」は、種類によって差はありますが、体長40~55㎝で、季節によって体毛の色が変化するという特徴を持ちます。
また「テン」は木登りが得意で、木の上での生活に適している種類です。
「イタチ」と「テン」の違い
「イタチ」と「テン」の見た目はとてもよく似ていますが、いくつか違いがあり、区別する事が可能です。
「イタチ」の大きさは約40~60㎝、「テン」の大きさは約60~75㎝ほどで、「テン」の方が少し大柄です。
顔の毛色にも違いがあり、「イタチ」は口の周りが白くなっていますが「テン」は季節によって顔全体の色が黒や白に変わります。
また、フンにも特徴があり、主に肉食の「イタチ」のフンは直径5㎜程度で極めて強い悪臭を放ちます。
一方「テン」のフンは直径1㎝程と少し大きく、植物や果実の種も好んで食べるので、それらがフンに混じる事があります。
まとめ
「イタチ」と「テン」は似た肉食動物ですが、それぞれ違いがあります。
簡単に見分けるには顔全体の毛色と、口元を見るとよいでしょう。
「イタチ」は口元の毛色が白いのが特徴で、「テン」は季節によって色が変わり、夏場は顔全体が黒く、冬場は白くなります。
これらの特徴を覚えておくとよいでしょう。