「高機能」と「高性能」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「高機能」と「高性能」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「高機能」「高性能」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「高機能」と「高性能」の違い

「高機能」「高性能」は、似ているようですが、実際にははっきりとした違いがある言葉です。

「高機能」は、機能が優れているのを意味します。

例えば電子レンジでは、解凍、温め、発酵、焼くなどのことを「機能」と言います。

電子レンジでこのような作業が全てできると便利です。

このように色々なことができるのを「高機能」と表現します。

「高性能」は、道具や機械の性能が他に比べて優れていることを表現します。

時速250キロで走行できる車は、時速200キロで走る車よりも性能が高く、「高性能」の車となります。


「高機能」と「高性能」の使い方の違い

「高機能」は、機能が優れていることを、そして「高性能」は、能力が優れているのをあらわすのに使います。

ひとつのものにいくつもの機能がついていると、それを高機能のものと呼びます。

「高性能」は、そのものが持つ能力を測ることが可能で、他と比較して優れているときに使います。


「高機能」と「高性能」の英語表記の違い

「高機能」は、「high efficiency」「high-function」「high-functioning」などで表現できます。

例えば高機能フィルターは、high-function filterとなります。

「高性能」は、英語で「High performance」「high-spec」 です。

low-cost high-performance (ローコスト ハイパフォーマンス 低価格、高性能)は、よく広告の宣伝で見かけます。

「高機能」の意味

「高機能」は(こうきのう)と読みます。

高い機能を備えているという意味を持ちます。

「高機能」という言葉を説明するために、まずは「機能」について解説していきます。

「この電子レンジには機能がたくさんありすぎて難しい」「新しい機能がついているスマホを買った」「どんな機能がついているのですか」など、機器類に関してよく使われる言葉です。

しかし「心臓機能に問題がある」「神経が機能していない」など、医師も身体の働きについて説明するときにも、よくこの「機能」を使います。

このように「機能」は、あるものに備わっている部分や人の器官の作業や動作を表現する言葉です。

このことから「高機能」は、ひとつのものでいくつかの動作や作業ができるために、優れていることを意味します。

ちなみに「多機能」は、多くのことができることを表します。

「高機能」の使い方

「高機能」は、「高機能カメラ」のように物の名前の前につけて使うか、「高機能を備えたカメラ」「高機能を持つカメラ」のように「備える」「持つ」などの動詞と一緒に使います。

また「高機能障害」などのように、医学用語でも使用されています。

「高機能」を使った例文

・『来年の新製品は、高機能素材を使ったスポーツウェアです』
・『あの企業は、数多くの高機能付き商品を開発している』
・『これは高機能付きのスマホだから、かなり値段が張りました』
・『どうせ買うなら、高機能付きの洗濯機の方が何かと便利だと思うよ』

「高機能」の類語

「高機能」の類語には、「高性能」「多機能」そして「ハイテク」があります。

最近では、「高機能」より外来語の「ハイテク」の方が目につくようになりました。

「ハイテクスニーカー」のように若者にとっては「ハイテク」の方が親しみが持てる言葉となっています。

「高機能」の対義語

「高機能」には、「低機能」があります。

「低機能障害」などのように医学用語で使われますが、一般的にはあまり耳にしない言葉です。

また「ハイテクスニーカー」の対義語としては「ローテクスニカー」があります。

そう考えると「ローテク」も対義語と考えられます。

「高性能」の意味

「高性能」は(こうせいのう)と読みます。

高い性能を備えているという意味になります。

では「高性能」を説明するために、まず「性能」の意味を解説してみます。

「性能」は、あるものが持つ能力や性質のことをあらわします。

ほとんどは、道具や機器類の能力や性質に使う言葉です。

「このデジタルカメラの性能はすごい」「優れた性能の電気シェーバー」などがその一例です。

また性能は機能とは違い、数字であらわすことが可能です。

そのために他のものと比較できるのです。

デジタルカメラを例に挙げれば、画素数で性能を比較できます。

もしあるカメラの画素数が他のカメラより高ければ、それは「高性能」のカメラとなります。

このように「高性能」は、あるものの能力や性質が、他のものと比べて高いことをあらわす言葉です。

「高性能」の使い方

「高性能」は、「高性能レンズ」のように、機器類や道具類の名前の前につけて使うことが多い言葉です。

電気屋さんなどでは、店員さんが「これは性能高いですよ」と、商品を説明しています。

「高性能」を使った例文

・『高性能のカメラで撮影したから、細部まで鮮明に写っているよ』
・『この研究室には、高性能空気洗浄機があるから大丈夫です』
・『やはり日本製のマスクは高性能だから安心できますね』
・『今月の売れ筋は、何と言っても高性能のノートパソコンです』

「高性能」の類語

「高性能」には、「ハイパフォーマンス」「高機能」などがあります。

「ハイパフォーマンス」は、よく耳にする言葉です。

また簡単に「性能が良い」「優れた性能」も同じ意味になります。

「高性能」の対義語

「高性能」の対義語は、「低性能」があります。

しかしこれは、あまり頻繁に使われる言葉ではありません。

性能が良くないものに関しては、「性能が悪い」「性能が劣っている」と表現するのが一般的です。

まとめ

「高機能」「高性能」は、同じような言葉で、使い分けるのが難しい言葉です。

しかし、スマホをはじめとして機器類があふれている現代では、「高機能」「高性能」を間違えないで使うことが大切です。

まずこのふたつの言葉をきちんと使い分けるには、機能と性能の違いをしっかりと理解することが必要です。