「拝誦」と「拝承」の違いとは?分かりやすく解釈

「拝誦」と「拝承」の違い生活・教育

この記事では、「拝誦」「拝承」の違いを分かりやすく説明していきます。

「拝誦」とは?

「拝誦」とは手紙や書類などを謹んで読むことを指す言葉です。

単純になにかを読むということをへりくだった言い方にした謙譲語になります。

誦は声に出して読むという意味もある漢字ですが「拝誦」は必ずしも声に出して読むとは限りません。

読み上げさせてもらうという意味で使われることもあれば、黙って読む場合や手紙に目を通したという意味で使われることもあるでしょう。

読むことの謙譲語としては拝読という言葉を使うのが一般的ですが、「拝誦」は拝読と同じ意味の言葉と言えます。


「拝承」とは?

「拝承」とは謹んで聞いたり承ることを指す言葉でへりくだった謙譲語です。

話を聞くだけではなく相手からの命令や頼みを受け入れ実行することも含まれます。

承知や承諾など承という字を使った熟語を単体で敬語として使えるようにした言葉でもありますが、それらにはない聞くという意味もあるので単純な承知や承諾の言い換えというわけでもありません。

物事を承る場合には承るという言葉自体が敬語なのでわざわざ「拝承」という必要もないため、使われる場合には謹んで聞くという意味で使われることが比較的多いでしょう。


「拝誦」と「拝承」の違い

「拝誦」「拝承」の違いを、分かりやすく解説します。

謹んで読むことが「拝誦」で謹んで聞いたり承ることが「拝承」です。

「拝誦」は読むことなので手紙など文書を受け取る場合に使われますが、「拝承」は聞くことなので誰かの話や要件などを聞く場合であったり指示や命令に従う場合に使われます。

まとめ

どちらも拝という字を使い読みもハイショウで共通していると共通点はありますが、読むことを指す「拝誦」と聞くことを指す「拝承」では意味がまるで違います。

どちらも普段耳にすることの少ない謙譲語ではありますが、だからこそ間違って覚えると正す機会も少ない言葉なので間違えて覚えないように注意しましょう。