この記事では、「滞在」と「滞留」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を区別しましょう。
「滞在」とは?
滞在(たいざい)とは、ある期間そこに居ること。
同じ空間に、とどまる状態をいいます。
「週末は別荘に滞在する」や「ワーケーションのため、ホテルに滞在する」のようにリゾートや仕事のために、ある場所で過ごすこともいいます。
マイホームを離れて、別の国や異なる場所で過ごすことが滞在です。
滞在という熟語には「在」という漢字が含まれています。
「在」とは、その場所に居ることを指します。
そのため飛行機に乗って他県のホテルで過ごしたり、車を運転してセカンドハウスで余暇を迎えたりすることも滞在といいます。
通常の住まいやエリアを離れて、中長期的に過ごす状態をいいます。
旅行や宿泊よりも、やや長いものが滞在です。
「滞留」とは?
滞留(たいりゅう)とは、とどまること。
出かけた先で、そこから動かない状態をいいます。
また仕事が溜まってしまい、つっかえている様子もあらわします。
流れるべき場所に流れずに、停滞している人や物が「滞留」です。
もともと「滞留」の「滞」には「次に行かない」という訳があります。
そして「留」には「その場所に残っている」という意味が含まれています。
そのため新しい場所に行かずに、そこに居続けること。
次の作業に進まずに、滞っている状況を「滞留」と呼んでいます。
「滞在」と「滞留」の違い
「滞在」と「滞留」の違いを、分かりやすく解説します。
「滞在」と「滞留」には「滞」という共通した漢字が使われています。
「滞」はあるエリアから出ないで、その場所に留まり続けるという意味があります。
ただ同じ「居続ける」という訳があっても、時間が短いのが滞留、数日以上の長期に渡るのが滞在です。
滞留は「公園に滞留する」や「街のフレンチレストランで滞留する」のように、短時間のステイをいいます。
一方で滞在は「ハワイに滞在する」や「コテージに滞在する」のように、2日以上のステイを指します。
言葉のもつ雰囲気としてより短いものが滞留、より長いものが滞在です。
また「滞在」は人の行動に限定して使います。
一方で滞留は人の動きのほか、仕事の進み具合にも用います。
進捗状況を説明するときに「滞留している」というと、何らかのトラブルがあって次の段階に進んでいない「リスクのある状態」を指します。
おさらいすると短時間のステイが滞留、やや長期間のステイが滞在です。
滞在は人の行動に用いますが、滞留は人と仕事に使われます。
まとめ
「滞在」と「滞留」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「滞」という漢字が含まれています。
滞在とはマイホームを離れて、ある一定の場所で過ごすことです。
そして滞留とは、自宅以外のスポットで短時間過ごす状態をいいます。
また滞留は「仕事の滞り」もあらわします。
語彙の違いを整理しておきましょう。