「引く」と「敷く」の違いとは?分かりやすく解釈

「引く」と「敷く」の違い生活・教育

この記事では、「引く」「敷く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「引く」とは?

引くとは、ひくという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、ひき寄せるやひっぱると言った意味の引の漢字に、平仮名のくの文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の点から引くは、物の端っこを持って手近な所に寄せるや手前の方に引き寄せるといった意味を表すのです。


「引く」の使い方

引くは、物体の端を持ちつつ手前の方に引き寄せる、という行為に対して使われる事が多い言葉となっています。

離れている物を近くに寄せるという意味であり、日常的な様々な場面で使用されているのです。

ただし物体に限らず、痛みが弱まる際にも、この引くという言葉を使って表現したりします。

他にも縁切りをしたり、関係を断ち切る際にも、手を引くという形式でこの言葉を用いる事も少なくありません。


「敷く」とは?

敷くとは、しくという読み方をすべき言葉です。

文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、しく事やしきものといった意味を持っている敷の漢字に、くの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ敷くは、一面に平らに広げるや下に押さえつけるという意味を示すのです。

「敷く」の使い方

敷くは主に、平らに物を広げる行為に対して用いられる言葉となっています。

例えば絨毯を平らな床面に広げる時に、この敷くという言葉を使用するのです。

ベッドではなく布団で寝ている人は、布団を敷く、という形でこの言葉を使っていたりします。

他にも、おさえ付けるという意味でも用いられる事が少なくありません。

具体的には、旦那を尻に敷く、というのがあり、これは夫婦関係で奥さんの方が主導権を握っている事を示す言葉です。

「引く」と「敷く」の違い

引くと敷くは、文字表記を見比べてみると最初の文字が、引と敷という明確な違いを見付ける事が出来ます。

所が2文字目がどちらも、くという同じ平仮名であり、その上、読み方も似ているのでごっちゃになる恐れはあるのです。

ただし持つ意味には明らかな違いがあるので、そこを踏まえれば難なく使い分けを行う事が出来ます。

まず引くは、物の端っこを掴んで手前に寄せる、という意味を表すのです。

一方の敷くは、物を平らな一面に広げるという行為を示します。

「引く」の例文

・『現在では地引き網は、人力ではなく機械で引く事が多いです』

「敷く」の例文

・『寝不足なので、今夜は早めに布団を敷く事にします』

まとめ

2つの言葉はどちらも2文字目に、くの文字が使用されており、発音も似ている所があるのです。

ですが最初の漢字が違う事により、示す意味には相違点を見出す事が出来ます。

そのため意味の違いを理解すれば、使い分けを上手に行う事が可能です。

ちなみに引くは、主に物の端っこを持ち手近な方へと寄せるという意味に使われています。

対する敷くは、平らな一面に物を広げる際に用いられる言葉です。