この記事では、「フィナーレ」と「クライマックス」の違いについて紹介します。
フィナーレとは?
フィナーレとは、演劇やミュージカル、音楽ライブ等で大詰めとなる終幕間際の場面のことをいいます。
物語においては締めくくりの部分になります。
また、交響曲など多楽章からなる音楽の場合、最終楽章のことをフィナーレと呼んでいます。
日本語だと終曲といったりもします。
オペラでも最後の場面を指しており、幕切れのことをいいます。
フィナーレはイタリア語の「finale」をそのまま日本語読みにしたもので、最後という意味があります。
音楽や演劇に関係する分野で使われることが多い言葉ですが、スポーツで使用する場合もあります。
イタリアではサッカーで、決勝戦のことをフィナーレといいます。
「フィナーレを迎える」とか「フィナーレを飾る」といった使い方をします。
また、単にフィナーレではなく、グランドフィナーレ(grand finale)ということもあります。
グランドフィナーレは、最も盛り上がる最後の部分を表しています。
「grand」には、「壮大な」という意味があります。
クライマックスとは?
クライマックスは、物語における山場で一番盛り上がるところをいいます。
クライマックスは、英語の「climax」をそのまま日本語読みしたものです。
「climax」は、ギリシア語ではしごや階段を意味する「klimax」が語源です。
興奮が最も高まっている状態を表しており、日本語だと「最高潮」とか「絶頂」と訳すことが多いです。
「クライマックスに達する」とか「クライマックスを迎える」といった使い方をします。
それからプロ野球では、ペナントレースが終了した後に上位3チームで行われるトーナメントのことをクライマックスシリーズといいます。
これは、一般公募を元にネーミングが決定しました。
フィナーレとクライマックスの違い
演劇やミュージカルなどでは最後の部分をフィナーレといい、盛り上がるところをクライマックスといいます。
演劇やミュージカルでは物語の展開として、最後に山場を迎えることが多いです。
そのためフィナーレとクライマックスが同じことも多くあります。
しかし、フィナーレが物語の最後の部分だけを指す言葉なのに対して、クライマックスは必ず最後にあるとは限りません。
もっと前の段階でクライマックスに達することもあります。
また、一度だけとも限らず、クライマックスが何度も訪れることもあるのです。
それからフィナーレは単に最後の部分という意味なので、盛り上がっていてもいなくてもフィナーレには変わりません。
まとめ
フィナーレは演劇やミュージカル、音楽ライブなどで終幕間際のことをいいます。
それに対してクライマックスは、最も盛り上がった部分のことをいいます。
最後にクライマックスを迎えることが多いですが、必ず最後というわけではありません。
また、締めくくりのフィナーレでも、盛り上がっていないこともあります。